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「子どもの心」

 出勤途中に見かける梅の花のつぼみが日に日に膨らみ、寒さの中で春の訪れをじっと待っているような凛とした生命の強さを感じる今日この頃です。子どもたちもあと2か月程で、ひとつ大きなクラスになりますね。園生活の中で経験したことすべてが積み重ねとなって成長していくことを願うばかりです。年齢によって異なりますが、幼児クラスになると個から他者(友だち)とのやりとりや関わりを求め始めます。しかし、気持ちをどう相手に伝えたらよいのか、どうしてわかってくれないのか等、子どもの心の中は葛藤でいっぱいになっている場面を見かけます。一場面一場面「今、この子は何を望んでいるのだろうか」と考えさせられます。表に見える言動を捉えることと共に、その裏にある心の世界を読み取ろうとする想像力はとても大切だと感じます。私たちは保育者であると同時に、子どもと共に生きる者でありたいと思います。子どもの姿を客観的に捉えて援助を考えることもしますが、子どもの中に入り、子どもと同じ目の高さの中、面白さや難しさを感じる事も大切にしたいと思っています。背後にあるこれまでの育ちや人間関係をひっくるめて、目の前のその子を受け止め心に添いながら、そばにいたり、笑いあったり、そっと抱き寄せたりと人としてつながっていたいと思います。    ~キリスト教保育ハンドブックより~
辻田 紀子