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ホーム  > 園長コラム  > 「子どものためって?」

「子どものためって?」

 朝夕の虫の声が、秋の訪れを教えてくれているようですね。
 子ども達にとっては、保育参加の経験や親戚との交流、園以外の様々な人との出会いが多い8月だったのではないでしょうか。ひまわり組のお泊り保育も27人揃って迎えることができました。楽しみにしている子、少しドキドキしていた子と様々でしたが、グループ行動を通して自分だけではなくメンバーの事を気にかけたり、不安になっている友だちにそっと寄り添ったり、「男の子が女の子を守るから」という言葉があったりと特別感のあるお泊り保育ならではの場面もたくさん見られました。心が動いた経験が、子どもの豊かな育ちに結びついてくれることを願っています。
 先日の朝日新聞に「子どものためって?」という記事を目にしました。高校生が記述している中に、大人はすぐに「子どものために」という。でも、大人が作った枠に閉じ込めようとしているだけなんじゃないかっていう息苦しさや不満を特に中学時代に感じていた。という一文がありました。もちろん、そう思ったきっかけはあったのでしょうが、大人は「子どもだから」と思うことが多々ありますね。親だからこそ「こう育って欲しい」と子どもの将来を思い、あれこれ考えたり悩んだりもしますね。でも、忘れてはならないのは、子どももひとりの人なのだという当たり前の事なのだと思います。親であってもわからないことがあって当たり前です。人格が違うのですから。大切なのは、ひとりの人として認め気持ちを解かろうとすることではないでしょうか。自分で選択できる年齢になった時、大人は意見を伝えつつ子どもが選択しやすい関係でいたいものですね。
辻田紀子