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「心にとめて」

 11月に入り、朝夕の冷え込みや季節の移ろいを感じられる頃となりました。雲の形、葉の色、木の実などの自然物を目にすることで自然の美しさや神様からのめぐみをたくさん子どもと共有できればと思います。
 前日、うさぎ組からひまわり組の各クラスに妻藤看護師が「手洗いの大切さ」について話をしてくれました。しっかり手を洗うことで、病気になりにくく自分の体を守ることになるということを子どもたちに伝えることをねらいとし、幼児クラスでは、「体を守ってくれるのは?」という質問をしていました。答えたいけれど、あてられると目がそわそわしてしまったり、考え込んでしまったりと子どもの反応も様々な中、「う~ん」と考えこんだM君。その後に「神様!」と答えていました。大人が思っていた回答ではなかったのですが、思わず「そうだね。いつも守ってくれているものね」と担任と顔を見合わせながら言葉を返しました。子どもの心の中に神様がいつも守ってくれているという気持ちが自然な形で芽生えてくれているのだなと感じたとても嬉しいエピソードでした。
 私達大人は、すべてのことに意味を見出そうとし、そしてその先を見越し、出来れば最短でたくさんの事を吸収したい、させたいと考えることが多くないでしょうか。しかし、子どもは違います。今を生きているので、今どうやって、今いかに楽しく、今まさにこれを実現するかのために一生懸命なのです。いろいろな場面で話を聞いたり経験したりする中で、神様のめぐみや守られている安心感、そして感謝を感じながら、ひとつひとつゆっくりと進んで欲しいと思います。
 のがみっこひろばでは、たくさんの方のご参加、ありがとうございました。素敵な笑顔がいっぱいでしたね。   辻田 紀子