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「便利なデジタル媒体」

 新しい年を迎えました。年末、年始のお休みは休息の時となりましたでしょうか。私も元旦は娘と過ごし、その後は千葉の実家で母や親戚と過ごしました。移動も含めるとややハードでしたが、いろいろな話をゆっくりできた時となりました。今年も職員と共に、目の前の子どもたちの思いや姿に寄り添いながら日々を大切に過ごしていきたいと思います。今年もよろしくお願い致します。
 12月21日の朝日新聞に「まばたきをせず動画に夢中」という記事が載っていました。2歳児のAちゃんが車のチャイルドシートからぐずって抜け出そうとするのをなだめようと、母がスマートフォンで撮影していた本児が遊ぶ様子を写した動画を見せると、吸いつけられるように画面に見入り、その後もアニメや英語の歌などを繰り返し、スマホを見る時間はまたたく間に増えていったとの事。1ヶ月後、Aちゃんは目をクシャクシャとしばたかせるようになり見せないと手足をバタバタさせ激しいかんしゃくを起こすようになったというものでした。ぐずってどうしようもない時、何か方法はないかと深く考えることもなく渡してしまったのだと思います。ただ、その時だけでは終われない怖さがあることも知っておく必要があると感じます。夜スマホを長く見ていると体内時計が狂い、生活リズムが崩れるおそれがあったり、近いところを見続けると焦点を合わせる目の中の筋肉が緊張し、近視になりやすいとの医師の見解もあります。子どもが自分で使う時間や場所を決めることはできません。もし、使用するのであれば、そこは大人がしっかりと使う時と場所の約束事を決めるべきではないでしょうか。年頭に、考えてみるひとつの題材となればと思います。     辻田 紀子