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ホーム  > 園長コラム  > 「本当の願い」

「本当の願い」

 厳しい暑さが続いていますね。しっかり水分や休息を取って乗り切りたいですね。
 迷いに迷って園庭で行うことにした7月の夏祭りですが、終了まで天候やケガ等にも守られたことに感謝しております。アンケート等、たくさんのご意見ありがとうございました。
 毎月私が読んでいる「これまでも、これからもいっしょに子育て ちいさいなかま」という冊子があります。時に職員会議などで共有したり、職員と共に考える材料にしたりします。今回は、その中の一文を紹介したいと思います。『思い通りに動かず育ってはくれない子どもの姿に、私たちは疲れてしまうこともあります。この「思い通り」の「思い」とは、子どもが「良き姿」になってくれることへの期待であり、そういった姿に育てられる親や保育者でありたいという希望でもあります。しかし、子育てや保育の現実は、そのようにはなりません。その葛藤の時に、立ち止まり一歩しりぞいて、小さいからだと心に宿す子どもの発達の矛盾について思いを致したいのです。子どもの目に見える姿の背後にある「本当の願い」を心の耳で聞き、そして受け止めたいと思います。そうすることは、難しいことではありません。大人もまた、「より良く生きる」願いをもって、日々の労働と暮らしを送っているからです。』とありました。大人もまた、毎日たくさんの矛盾や迷いと向き合いながら過ごしていますが、きっと子どもも同じなのだと感じます。子どもの言葉をそのまま受け取るだけでなく、表情をよく見ておくことが大切なのではないでしょうか。
 大人の期待という一方向的な子どもへの要求によってではなく、子どもの心の声に思いを巡らせたいですね。
辻田 紀子