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「体験を通して」

 「暑い」という言葉を何度口にした8月だったのでしょう。最近、ようやく朝方に虫の声も聞かれるようになってきました。過ごしやすい季節は、もうすぐそこまできているのでしょうかね。
 8月は、プールや水遊び、そして保育参加に5歳児クラスのお泊り保育と、あっと言う間に過ぎていったように思います。ひまわり組のお泊り保育も、子ども達の期待感マックスに始まり、素敵な笑顔いっぱいで終えることができました。後日、お便りノートで「お迎えに行った時の子どもの表情で、楽しい時間だったことが分かりました」と嬉しいコメントを頂きました。子ども達がお泊り保育の体験から、今後どのような姿を見せてくれるのか本当に楽しみです。実は、お泊り保育前に、「どうして、ひまわり組さんだけが、お泊り保育ができるのだと思う?」と考えてみる時間をもちました。その時は、「大きいから」や「泣かないから」などの声が多く聞かれました。お迎えの日の朝、身支度を終えてみんなで輪になり、再度同じ話を投げかけてみました。「みんなと一緒が楽しいから」「お話が聞けるから」などの言葉があらたに聞かれました。ひとりではなく、友だちと一緒に行うことの楽しさ、そしてその充実感や達成感を感じられた瞬間があったのかもしれませんね。日本の園のクラスサイズの大きさは、子どもの人数が少ない海外の条件と比べて批判されてきました。でも、最近、自己調整力との関係などから4・5歳の子ども同士の関係の重要性がいわれ、海外の動向も含めて風向きが変わってきたところもあるようです。「子ども同士の中で育つ力」を信じつつ、乳児期のかかわりも大切に過ごしていきたいと思います。                  辻田 紀子