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「経験」

青い空が夏の姿から秋の高い空に変わり、過ごしやすい季節になりました。朝夕の涼しく寒ささえ感じる日もありますが、日中はまだまだ汗ばむ陽気が続きます。先日、のがみっこひろばのリハーサルを行いました。前日の夜の大雨が嘘のようにきれいな青空が広がり、幼児クラスの子どもたちが体いっぱい動かすと、2階テラスで過ごしている乳児クラスの子どもたちが例年になくアクリル板にしがみついて見ていました。下から手を振ると振り替えしてくれ、園庭の動きをよく見ていることがわかりました。新型コロナウィルス感染症予防の一つとして乳児クラスのプログラムはありませんが、楽しい雰囲気を感じてくれているようです。大人はどうしても参加することに意識がいきますが、人のしている姿を見ることもとても大切な経験で、見ることを積み重ねることで自ら見通しを持てるようになり、大きくなること(上のクラス)への憧れとなります。そして、自ら経験し、成功体験を積むことで自信や肯定感が育っていきます。そのため、失敗することはダメなことで、失敗するかもしれないからやらないという考えもありますが、実は失敗こそがとても大切な経験であり、その時の周りのサポートが重要となります。できることが“〇”で、できないことが“×”ではなく、『やってみようとした気持ち』や『次はこうしたらできるかもしれない』という次があることの良さがとても大事ですね。
今年ののがみっこひろばでは、校庭を快く貸してくださる小学校と、多くの制限にご協力いただく中で開催できることに感謝しながら、できる範囲で多くの楽しかった経験を重ねていきたいと思います。どうぞ、お天気に恵まれますように…
 小南 律子