「子どもたちを、わたしのところにこさせなさい」（マルコによる福音書10章14節）
今私は子どもが通う中学校の資源回収の委員をやっています。これは学校運営の貴重な財源の１つなのですが、以前よりも収益が上がらない傾向にあるようです。かつては地域の各家庭で資源回収のために貯めておいて下さっていたのですが、家に溜めておかずに近所の古紙回収ステーションの方へ運ぶ方が増えてきたことが理由の1つだそうです。私たちは自分にとって意味のあるものは手元に置きたいと考えますが、そうではないものは少しでも早くオサラバしたいと考えているということでしょうか。「子どもは社会の宝物」というもっともらしい言葉が使われていますが、私が子どもの頃は子どもは手間がかかる、面倒なもの、という受け止め方が大きかったように思います。社会は大人のものでした。イエス様の時代も社会は大人のものでした。そういう中でイエス様は「子どもと大人と一緒にいさせること」を2000年前に語りました。これは今の私たちにもしっかりと響いているのではないでしょうか。 中遠教会 牧師 兵藤辰也
