10月の聖句

　先月は関東地方に上陸した台風の被害がとても広い範囲で深刻なものだったことを記憶しておられる方も多いかと思います。あるテレビのインタビューで被害に遭った人が「今まで災害のニュースを他人ごとのように見ていたが、その辛さを今身にしみて感じている」
私たちも他人事ではないと思います。私たちの日ごろの暮らしというものが、いつも変わらず安定しているものであるように思い込んでいますが、実はそうではなく、周りにある様々なものの微妙な組み合わせの上にやっと立っているものであることを思わされました。
　私たちは自分たちの子育て、家事、仕事などがいつもあるのが当たり前のこととして、自分で向き合っているように思っていますが、実は周りの多くのものとの組み合わせの中で支えられて立っているのです。勿論私たちの暮らしが順調な時もありますし、上手くゆかない時もあります。どんな時であっても変わらずに私たちを支えてくれるのものがある、このことを聖書は喜びとして私たちに伝えています。　　　　　　　　　　　　　　中遠教会　牧師　兵藤辰也