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2月の聖句

「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」 (ローマの信徒への手紙12章15節)


 子育てをする中で大切にしたい事の1つに「子どもの満足」があります。子どもが満たされた気持ちになる、つまり「満ち足りた気持ちになる」少し大げさな表現かもしれませんが、「生きててよかった」という気持ちになるということです。では、どういう時に「満足」を覚えるのか。いくつか挙げて見ることは出来るでしょうけれど、今月の聖句と重ねてみると「共感」という言葉が思い浮かびます。子どもが「自分の気持ちを分かってくれた」「同じ気持ちになってくれた」という思いになると、子どもたちは満ち足りた、幸せな気持ちになります。
 「どうやったらそういう気持ちになれるのだろう」と戸惑う方もおられるかもしれません。でも難しいことではないんです。同じとき、同じ場所で、保護者の方と同じ体験をすればよいのです。例えば一緒にご飯を食べて「美味しいね」と声を掛けるとか、子どもを膝に入れたり、お布団の中にはいって絵本を読むなどでもよいでしょう。子どもの気持ちも動きますし、そばにいる人の気持ちも動くでしょう。こんな具合に自分の思いを受け止め、分かち合ってくれる人がいることは子どもたちの満足と幸せにつながっていきます。          中遠教会牧師 兵藤辰也