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4月コラム 子どもを真ん中に

子どもを真ん中に

 ご入園、ご進級おめでとうございます。
今年度は23名の新入園児を迎え170名でのスタートです。浜松市の待機児童解消にむけ、2年前に定員が190名になりました。大きな集団になっても、いつでも子どもを真ん中に置きながら保育を進めていきたいと思っております。行事等については、その都度見直しをしながら行ってきましたが、今年度も子どもにとってより良い経験ができるよう考えていきますので、よろしくお願いいたします。子どもたちがどのような成長を見せてくれるのか、今からとても楽しみです。

さて、年度末特別保育期間中は、お忙しいなかご協力をいただきありがとうございました。その間、職員一同で一年間の保育を振り返り、新年度を迎える準備を行ってきました。聖隷保育園・こども園職員の合同研修では、「子どもの創造的想像力を育む保育者の役割~どの子も伸びる援助をめぐって~」という演題で内田伸子先生の講演を聴かせていただきました。子どもが主体的に遊び、生活をするために私たち大人はどのような援助をするべきか、丁寧な保育とは具体的にどのようなことか…実際の保育の場面を思い返しながら自分たちの関わりを見直しました。子どもの自発性が発揮されるのは大人(保育者や親)の権威が最小限に抑えられた時であり、それは子どもと対等で、子どもの目線で物事をみて考えるということになります。大人の主観で物事を捉え、子どもを大人の思い通りにさせるのではなく、子どもが「今」何を考えているのか、何をしようとしているのかを黙って見守り、いつでも必要な「足場を架けられるようにする」(援助する)ことが大切なのだと改めて感じました。内田先生の講演を通し、今回の学びを実際の保育で活かせるように、園に戻ってからも勉強会を行いました。本当に些細な言葉かけ1つとっても、子どもを傷つけるような言葉を発していないだろうか?「子どもが主体的に過ごせるように」と言いながら、自分の思い通りに子どもを動かそうとしていなかったかだろうか?等々、職員が振り返りをすることができました。
こども園でお子さまをお預かりする期間は長くても6年ですが、長い人生の中でその子の人格を形成する最も重要な期間であり、大事な根っこの部分で関わらせていただくことを改めて肝に命じたいと思います。一人ひとりの子どもが大切な「ひとり」であり、どんなに小さくても大人の分身ではないこと、それぞれにしっかりと人格(個性)があることを常に大切にしたいものです。
また、保護者の方々、地域の方々に支えられてこのこども園が成り立っていることを改めて感謝いたします。子どもだけでなく、保護者の方、地域の方にとって居心地の良い環境を整えていきたいと思います。職員も含め、大きな家族のように、お互いを信頼しあい、助け合いながら過ごしていきたいと思いますので、どうぞ今年度もよろしくお願いいたします。
なにかお気づきのことがありましたら、担任をはじめ園長、主任まで声をかけてください。
                                           岡田 絵里子