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10月コラム 子どもを信じる

子どもを信じる

 雨が降るごとに、秋の気配が深まる今日この頃です。
 先日、園がある白昭地区の敬老の集いがあり桜ヶ丘からも数名のご家庭に参加いただきました。地域の方々が、子どもたちと触れ合うことをとても楽しみにしていてくださることがよく分かりました。子どもたちは恥ずかしそうに、そして緊張しながらも普段楽しんでいるダンスや讃美歌を披露し、わらべうたで一緒に楽しみました。色々な方との関わりは子どもの成長にとって様々な刺激になりますね。ご招待いただいた地域の方にもお礼をしたいと思います。
 今月は「わんぱくひろば」があります。昨年から行事の持ち方を変えていますが、子どもたち一人ひとりが力を発揮でき、楽しめる環境で行いたいと思っています。お忙しい中だと思いますがよろしくお願いします。

 さて桜ヶ丘では年長児の後半の時期に、保護者、担任、園長、時に第三者的立場の方も一緒に「卒園面談」を行っています。子どもさんをお預かりする期間はそれぞれですが、乳幼児期の大事な時期に関わらせていただく者として、子どもも親御さんも安心して就学を迎えてほしいという気持ちからこの面談を行っています。今までどのような育ちをしてきたか、園での様子、家庭での様子、今後どのようにしていくと子どもたちが自信を持って卒園していけるかをざっくばらんに話す場としています。この時間が大人にとって、振り返りのとても良い時間になっているように感じます。家庭と園の間でも新たな発見ができ、子どもの姿が多角的に見え、関わり方のヒントが得られています。子どもたちには自分で考えて行動できる力をつけてほしいと思いますが、大人の顔色を伺い「これやってもいい?」と聞いてくること、意外と多いのではないでしょうか?大人が無意識のうちに「そんなことしないで!」のメッセージを送っているように思います。相手に確認することも大事ですが、自分で考えてやってみる力を育てていきたいものです。

 児童精神科医の佐々木正美先生の著書「はじまりは愛着から 人を信じ、自分を信じる子どもに」の中にはこう記されています。
 ~子どもを育てるときにもっとも大切なことは、子どもの心の内に、生きていくために必要な「根拠のない自信」をたっぷりと作ってあげることです。~ 
 「根拠のない自信」とは「基本的信頼感」なのだそうです。一人ひとりをありのまましっかり受け入れ、「あなた
のことが大好き」「大丈夫、やってごらん」と温かいまなざしで子どもを見守りたいですね。

岡田 絵里子