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2月コラム 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿

幼児期の終わりまでに育ってほしい姿

 グンと冷え込む日が続き、先日は雪も降りました。都田周辺は真っ白でしたね。大人は体をギュッと硬くして寒さを耐えようとしてしまいますが、子どもたちは身体を十分に動かして元気いっぱいで、子どもらしい姿に元気をもらいます。日本の四季を豊かに感じて成長してほしいと願います。

 さて先日、「第11回聖隷保育学会」が行われました。宝塚地区の園を含め10園が今年度の取り組みを報告し合いました。具体的な取り組む内容は様々ですが、どの園も「子どもの主体性」に着目した報告となりました。「子どもの主体性」とはどういうことなのか?私たちが保育をする中で、大事にしたいことに違いないけれど具体的にどうするの?そのような基本的な所に立ち返って、今後の保育を考える良いきっかけになりました。

 平成30年度には「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」が改訂・施行されます。その中に【幼児期の終わりまでに育ってほしい姿】が記載されています。たとえば「健康な心と体」「自立心」「協同性」「社会生活との関わり」「思考力の芽生え」等々10の姿があります。長いお子さんは6年間園で過ごすことになります。また途中で入園されるお子さんもいます。子どもの生活はもちろん家庭が基盤だと思いますが、園生活も子どもにとっての大切な生活の一部です。家庭環境と園での環境が大きく違うと子どもは戸惑い、不安を感じることとなります。この10の項目が育っていくために、具体的どのように発達年齢に合わせ、一人ひとりに合わせて日々を過ごしていくかが大事になります。
子どもは、周りの大人の関わりなしに成長、発達していくのではなく、適切な時期に適切な関わりがあって様々なことを習得していきます。歩きたい!と意欲の出てくる時期にそれを満たす環境や働きかけがあるから初めての一歩につながるのです。そんな、子どもたちの「やってみたい」の興味関心、身体的な発達も含めて、私たちの関わりがとても重要になるということを改めて確認し合いました。
 そして大人も子どもも一人ひとりが尊重され、お互いの違いを認め合うことのできる関係を深め、安心して過ごすことができる環境の中で「主体性」が大事にされる園であるために、今後も努力していきたいと思います。

岡田 絵里子