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3月コラム 柔らかな心で

柔らかな心で

 木々のつぼみがほころび始め、春の訪れを感じる季節になりました。今年度も残すところ1ヶ月となりました。子どもたちの成長を感じてうれしい反面、年長児を送り出す準備をしながら少しさみしく感じたりもしています。今年度もこども園のことにつきましては、多くのご協力とご理解をいただきありがとうございました。保護者の皆さまからいただいたご意見等は、園で子どもたちと関わる全ての職員で共有し、子どもを第一に考えながら保護者の皆さまに安心してもらえる園であるためにどうしていくのかを改めて考えるきっかけとなりました。子どもの育ちのために、今何が必要なのかを考えながら、私たちも成長し続けていきたいと思います。

 今月17日(土)には第43回保育証書授与式が行われます。今年は34名の子どもたちが巣立っていきます。そして浜松市内17の小学校に通うことになります。それぞれの学校に行きますが、園で出会った友達や保育者、そして神様とのつながりが心に残っていってくれることを願います。
 一人ひとり、園で過ごした時間が違い、好きなこと、得意なこと、苦手なこともそれぞれです。集団生活でありながら、一人ひとりの違いをお互いが理解し、認め合うことを大事に考えてきました。口にするのは簡単ですが、大人も「お互いの違いを理解する」ことは非常に難しいことです。子どもたちの方が柔らかな心を持っていて、理屈ではなく「心」で相手をそのままに受け入れてくれる姿を多く見てきました。私たちは子どもたちから教えられることがとてもたくさんあるのです。
 礼拝や日々のお祈りを通して神様を身近に感じている素直な子どもたちは、きっとこれからの人生の中で壁にぶつかった時も「大丈夫、自分は一人ではない」と感じてくれるだろうと思います。お母さんのお腹に命を宿した瞬間から、家族にとっての宝物で、ずっとずっと大事にされている子どもたち。これからの長い人生の中で、大事にされた経験が基盤となり、「根拠のない自信」や「自己肯定感」につながっていきます。その基盤を作る大事な時期に大切な子どもさんたちと関わらせていただく者として、今後も一人ひとりに愛情を注いでいきたいと思います。

 最後に、今年度もいたらないことが多くご心配をおかけしたことと思いますが、保護者の皆さまのご協力のもとで一年間過ごせましたこと感謝申し上げます。 
岡田 絵里子