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11月コラム 子どもの今を受け止める

子どもの今を受け止める

 すっかり秋の気配を感じるようになりました。園の周りにはまつぼっくりやどんぐり、椎の実が落ちています。木の実ひろいは子どもだけでなく大人も楽しいものです。ぜひ、気持ちの良い季節に親子で楽しんでみて下さい。
 先月はお忙しい中わんぱくひろばへのご参加をありがとうございました。0.1歳児の子どもたちは慣れ親しんだ園舎ホールで、2歳児から5歳児までの子どもたちは小学校の体育館で行いました。親子で楽しんだり、子どもの成長を感じたり、当日の子どもの姿にもどかしさを感じたりと保護者の方々にもいろいろな思いがあったのではないでしょうか。普段とは違う環境の中で、親御さんから離れられなかったり、表情がいまひとつ晴れない子どもさんもいたかもしれませんが、「今」の子どもの姿を十分に受けとめてもらい、また来年を楽しみに期待していただけたらと思います。特に幼児クラスの子どもたちは、年長児の姿に憧れを持ち、「よしやるぞ!」と自分で決めたタイミングで力を発揮しているように思います。そして、そのタイミングで背中を押してあげられるといいですね。どんな形であれ、一緒に参加できることが自信につながっていくのだと、子どもたちから毎年学びます。
 9.10月には年長児の「卒園面談」を行いました。卒園を半年後に控え、子どもたちも保護者のみなさんも安心して就学に向かってもらいたい、心配なことがあるとすればこれからどう関わっていけば良いかを改めて家庭と園で一緒に考えるための時間です。今年はご両親で参加してくださる家庭も多く、子ども一人ひとりのことについて話ができる良い時間が持てました。その中で、あるお母様がこんなことを話してくださいました。「桜ヶ丘では、行事が親のためにあるのではないところがいいですね。」と。先月のえんだよりでもお伝えしたように、行事は普段の遊びの延長で行われるものです。当日来てくださる方にも楽しんでもらえるように、何をやっているか分かりやすいように工夫し、当日子どもが困らないように練習することもありますが、何のためにそうするのかを見失ってはいけないと改めて思いました。大人から見たらもどかしさを感じても、子どもにとっては、まずありのままを受け入れられる経験が大事です。そこでの安心感を基盤にして様々な経験ができるようになるのだと思います。「今」をしっかり受け止めていくことが必要なのです。自分たちの保育を改めて振り返る良い機会をいただきましたので、職員で共有していきたいと思います。
                                              岡田 絵里子