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7月コラム 経験が全てを育てる

経験が全てを育てる

 雨が続きますが、段々蒸し暑い日が増えてきました。子どもたちにとっては、大好きなプール遊び(水遊び)が楽しめる季節です。プール開きの当日の朝、玄関に入ってきたA君(2歳児)は、私と目が合うと「見て、見て」と言うように、満面の笑みで嬉しそうにプールバックを見せてくれました。今日から始まるプール遊びが、楽しみでわくわくしている気持ちが伝わってきました。これから、気温も湿度も高くなっていきます。子どもたちの体調管理に心を配り、プール遊びが出来る環境に感謝し、安全面に十分配慮して子どもたちと暑い夏を楽しく過ごしていきたいと思います。
 さて、先日研修で、遊び環境アドバイザーの横山諭氏から『育ちの仕組みから考える~求められる遊び環境~』と題してお話を聞きました。その中で、『子どもたちが意識しなくとも、「遊び」はヒトを育てるのに最も適した手段です。(あぁ、これがやりたいな)と思う、そういう対象に打ち込むからこそ、人の能力は伸びていきます。これは、他人から強制されるものではありえません。強制された時点で、それは「やりたいこと」では無くなってしまうからです。「遊び」はその本人の遊ぶ意思で、自由に選択され、自由に展開されます。「遊び」はそれ自体が目的であり、無限に続いても、少しもおかしくありません。子どもたちは「遊び」を通して様々な経験を積み、記憶し、次々に新たな能力を獲得していきます。そしてそれらは、子どもたちが大人になったとき、その人の「総合的生活力」のベースとなって、これをひっそりと支える』とおっしゃっていました。その話を聞いた時に、子どもたちが園庭で雲梯棒や竹馬に挑戦している姿が思い浮かびました。遊び(育ちの場面)は、生活(躾けの場面)ではありません。私たちは、発達段階に合った遊びや玩具を配置したり、発達段階に合わせて環境もダイナミックに変化させて整えていきたいと思います。今はまだできない「ほんの少し先」に挑戦し失敗することもあるかと思いますが、何度も失敗を繰り返し、できるようになっていきます。経験が全てを育ててくれてると思います。子どもたちの「やりたい」気持ちを受けとめ出来た時には子どもと喜び保護者の皆様と成長を共感していきたいと思います。                太田康子