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9月コラム 遊びの援助を考える

遊びの援助を考える

 9月に入り、まだまだ残暑は残っていますが、朝晩は涼しい風が吹くようになり少しずつ過ごしやすくなってきました。8月下旬に、記録的な大雨となった九州北部では市街地など大規模な浸水被害が発生しました。子どもたちと日本で起きた災害について考える時間を持ち被害に遭われた方々の一日も早い復旧を、共にお祈りしていきたいと思います。
 さて先日、聖隷こども園保育園合同で各園の研究報告会がありました。『各園で取り組んでいる研究の経過をそれぞれ報告しあい、職員で意見を交換し研究の質の向上を図る』をねらいとして行いました。桜ヶ丘では、「子どもが主体的に遊べる環境づくり」をテーマとして研究を進め、今年度は子どもが好きな遊び、今楽しんでいる遊びに夢中になれる保育室の環境について取り組んでいます。保育者一人ひとりが子どもたちの姿をよく見て、「子どもたちが興味のある遊びをもっと楽しむにはどんな工夫が必要なのか?ひとつの遊びが続かないのは何故?片付けまで遊びの継続で出来るようにするにはどうしたらよいのか?」など担任間で子どもたちの育ってほしい姿を話し合い共有しています。そして環境の見直し、改善をしています。先日、4歳児クラスのこどもたちが遊んでいる様子を見ていると「一緒に遊ぼう」と仲間にいれてくれました。A君がお医者さんになりお人形を赤ちゃんに見立てて「どうしましたか?」と聞きました。「昨日からお腹が痛くてお熱があるのです」というと、聴診器で胸の音をきいて「風邪ですね。お薬を飲んでください。」とお医者さんになりきっていました。私がお薬を飲ませる真似をしているとBちゃんが、「赤ちゃんはおっぱいを飲むんだよ。抱っこはこうやってやるの。」と言って横抱きの仕方を教えてくれました。Bちゃんは1か月くらい前に弟が生れたばかりなのでお母さんの姿を良く見ているのだなと思いました。子どもたちは、生活の様々な場面で「ごっこ」で「役」を演じています。それは、自分以外の人となり、想像力を育て、人の気持ちや痛みを考えるきっかけにもなると思います。子どもたちの遊びを通して関わりながら今後も環境づくりを実践していきたいと思います。          太田 康子