グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム  > 園長コラム  > 2月コラム 子どもの発見

2月コラム 子どもの発見

子どもの発見

 二月初旬、立春を迎え暦の上では春ですが、実際にはまだまだ寒い日が続く時期です。先日は幼児クラス対象でマラソン大会が行われました。天気が心配されましたが、当日は風もなく穏やかなマラソン日和となり、ご家族で子どもたちの応援に来てくださりありがとうございました。子どもたちは、途中転んでも自分で立ち上がり最後まで走ったり、1番でなくても純粋に一生懸命走り、観ている人たちに感動を与えてくれ成長を共感することができました。また、保護者の方、学童さんもマラソンに参加してくださり身体を動かす気持ち良さを感じたのではないでしょうか。ありがとうございました。
 さて、先日園庭で子どもたちと遊んでいた時のことです。4歳児のA君が、砂場の東側にある側溝の上にうつ伏せになって耳を下にあてていました。「何をしているのかな?」と思い声をかけずにそっと様子を見ていました。すると、今度は何か言っているようでした。Aくんのそばに行くと、子どもの声が側溝の中から聞こえるのです。「なんで?」と思い、園庭を見渡すと垣根の西側にある側溝にB君がいて、まるで糸電話のように、言葉のやり取りを楽しんでいたのでした。「面白い」と思い私も子どもたちの仲間に入れてもらいました。「おおたでーす」というと、「〇〇でーす」と返事が返ってきて、周りにいた子どもたちにも笑いが広がりました。「次は、僕にもやらせて」と交代で言葉を発して楽しみました。園庭の中には、遊具だけではなく子どもたちが見つけた秘密の遊び場があるのです。そして、楽しそうに遊んでいると、「なに?なに?」と興味を持って集まってくる子どももいました。5歳児のCちゃんは「ここにもあるよ」と垣根の前の南北にある側溝のもう一つの場所を教えてくれました。子どもたちは、発見を喜び、何度も確認し友だちと共有するのです。私たち保育者は、子どもたちのわくわくした発見に気づき、保育における教育の概念は「感じる・探る・気づく」といった子どもの興味・関心を引き出すことであると考え、共感し関わっていきたいと思います。                                        太田康子