3月コラム　ありがとう

　桜のつぼみも膨らみはじめ、春の訪れを感じる季節になりました。今年度も残すところ１ヶ月となりました。新年度が始まった時の子どもたち一人ひとりを思い起こし、その時から今に至る成長を振り返り、「〇〇ちゃんが～ができるようになったよ」「子ども同士でトラブルを解決していたよ」など保育者間で喜びあう毎日です。
　先月末に、安倍首相より新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた政府の対処方針が発表されました。全国の小中学校や高校などの一斉休校の要請については「断腸の思い」。子どもの健康・安全のためと理解を求めていました。こども園は、感染の予防に留意した上で開園しますが、感染拡大防止のため、毎朝検温して、37.5度以上の発熱や体調がすぐれない場合は無理をせず自宅で療養していただくようお願いします。また送迎の際には、保護者の皆さまに手指消毒と手洗いや咳エチケットのご協力を引き続きお願いします。
　さて、先日年長クラスを対象に、交通安全教室をおこないました。細江警察署の交通指導員さんと、傘のさし方の練習をしたり、近隣を歩く体験をしました。都田南小学校の正門から園まで西側の道路を通り二人組で一列で歩いたのですが、横断歩道では、「右、左、前、後ろ」と声を出して車がいないか確認をしてから渡り、止まってくれた車には「ありがとうございました」とお礼を伝えていました。民家の駐車場からは車が出てこないか、そーっと覗いて確認し、友だちと大丈夫と言うように目を合わせて渡る姿を見て、頼もしく思いました。小学生になってからは、自分の命を自分で守るように気をつけて歩くようになります。この3月には年長児33名の子どもたちがこども園を巣立っていきます。それぞれの学校に行きますが、ここで、生活を通してたくさんの人から愛情を受け、周りの友だちに優しく関わってくれてありがとうと子どもたちに伝えたいです。
　最後に、今年度もいたらないこともありご心配をおかけしたことと思いますが、保護者の皆さまのご協力のもとで一年間過ごせたことに感謝いたします。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　太田康子