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9月コラム「昆虫からいのちを学ぶ」

「昆虫からいのちを学ぶ」

 9月に入り、残暑が厳しく日中は汗ばむほどですが、朝夕は涼しく過ごしやすくなってきました。
今年度も、感染対策を行いながらのプール遊びとなり、人数を制限して行うため毎日プールに入れない状況でしたが、子どもたちは泥んこあそび、ボディーペインティング、感触遊び(かき氷ごっこや片栗粉遊びなど)夏の遊びもいろいろと楽しみました。9月2日~3日は、プール納めを行います。神さまに守られ無事に行うことが出来たことに感謝し、この夏に一人ひとりが楽しんだことやできるようになったことを披露します。同じクラスの子どもたちだけではなく、異年齢の子どもたちもその姿を観に行き「○○さん、すごいね!」「お兄さんやお姉さんになると○○が挑戦するんだね」と褒めたり、認め合います。そして、子どもたちが顔付けや楽しそうにもぐったり泳げるようになったことが自信につながることを願います。
 さて、先日4歳児クラスの子どもたちが、都田南小学校に網と虫かごをもって虫取りに出掛けました。事務所にいた私のところにも都田南小にいる子どもたちの元気な声が聞こえてくるほど楽しそうでした。私も、子どもの頃から虫取りが大好きで近くの神社に朝早く起きて蝉取りをしたり、今でもコオロギやバッタなどが草むらにいると捕まえたくなってしまいます。この夏、数名の保護者の方から、「散歩中にかぶと虫を見つけたので、こども園で飼ってもらえますか」「知り合いにコオロギをもらったので飼ってもらえますか」など声を掛けていただき、玄関で飼育をしています。子どもたちは気にかけてくれ、かぶと虫が動かないと「元気がないよ」と教えてくれたり、「餌がないよ」とお世話をしてくれる子もいます。朝夕の登降園の際には、親子で飼育ケースを覗き興味関心をもち会話をしている姿を観て心が癒されます。尚絅学院大学の山崎裕氏は、幼児の見る力は徐々に発達してゆき、4歳で約75%が視力1.0に到達するといわれています。花であれ虫であれ、発育過程にある幼児は、大人と同じようには観察できないことになります。ところが、こどもがしきりに指差す先を探しても、大人には何も見つからないことがしばしばあります。つまり、大人には見えないものが子どもには見えることがあるそうです。
保護者の方も、子どもが昆虫を見つけるのはとても早く「どこ?どこ?」と聞くことがあったではないでしょうか。昆虫のお世話をしたり成長を観察しながら幼児期に命の大切さを学ぶ経験をしていきたいと思います。