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聖隷(せいれい)横浜病院は、2003年3月の国立横浜東病院の経営移譲により、社会福祉法人 聖隷福祉事業団が運営している横浜市保土ヶ谷区の中核的医療機関です。

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気管支喘息について

気管支喘息についての情報がご覧いただけます。



喘息とは?

ぜんそくとは、息をすると喘鳴ヒュー、ゼーゼー(ぜんめい:喘鳴といいます)いう音がしたり、呼吸が苦しく、ひどくせき込んだりするなどの症状がある病気です。
ぜんそくは空気の通り道である気管支が、慢性的に炎症を起こしている状態です。気管支はとても過敏になっており、筋肉が収縮したり粘膜が腫れたりしています。発作時には、炎症がさらに強くなり、気管支をとり巻いている筋肉が収縮して、気管支が非常に狭くなるため喘鳴や呼吸困難を起こします。
小児ぜんそくは乳幼児期に発症することが多く、また、他のアレルギー疾患(アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎)にかかっている場合も多くみられます。多くは小児期に発作がみられなくなりますが、そのまま成人まで移行するケースや、思春期までにはいったん症状が出なくなって成人で再発するケースも少なくありません。
小児ぜんそくの90%は、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)によるアレルギー反応によって引き起こされている「アトピー型ぜんそく」といわれています。しかし、残り10%は、アレルゲンを特定できないタイプのぜんそくで、「非アトピー型ぜんそく」と呼ばれています。



薬物治療

治療には、発作を予防する「長期管理薬」、発作時に症状を抑える「発作治療薬」という2種類の薬剤が使用されます。


長期管理薬

・経口抗アレルギー薬
・吸入ステロイド薬: 薬剤を吸入して直接気管支に到達させ、炎症や過敏性を抑える。
・テオフィリン徐放製剤:気管支を拡張させ、炎症や過敏性を抑える。

長期管理薬の使用は、重症度の評価をおこない、治療ステップを決めます。年齢別に治療ステップの表が用いられています。


発作治療薬

長時間作用性β2 刺激薬: 気管支を拡張させ、痰などを出しやすくします。薬剤を吸入して直接気管支に到達させる吸入型、皮膚に貼り付ける貼付型、経口型があります。



生活指導

小児喘息の治療においては、発作の発症・悪化因子を回避することが重要になります。


アレルゲンダニ、カビ、ハウスダスト、ペットの毛やフケ、食品(小麦、卵など)
アトピー型のぜんそくでは、アレルゲンの除去・回避が重要となります。アレルゲンとしては、ダニやハウスダスト、カビ、動物の毛・フケなどが代表的で、これらは他のアトピー性疾患(アトピー性皮膚炎、アトピー性鼻炎など)の発症にもかかわってきます。
天候や気候 気温、気圧、湿度の変化
運動急な運動負荷を避けます。よく準備運動することが大切です。
ストレス規則正しい生活を心がけます。
タバコの煙受動喫煙は大きな悪化因子です。
呼吸器感染症RSウイルス、ライノウイルス、インフルエンザウイルス、マイコプラズマなど。
風邪をひかないようにします。
大気汚染・室内空気汚染

定期フォローが必要なお子様には喘息手帳(喘息日誌)の記入をお願いすることがあります。
喘息手帳のメリットは
・日常生活・天候など、発作の原因や起きやすいタイミングが把握しやすくなります。
・発作治療薬の服薬状況が分かります。
・他の医療機関の受診時に役立ちます。
・喘息症状の推移などを医師が把握しやすくなります。
などがあげられます。



治療目標

治療を開始して、すぐに「治癒」することはまずありません。喘息発作の頻度が少なくなりながら、徐々に発作がみられなくなっていきます。
よって以下の項目を満たすことを目標としていきます。
・軽いスポーツも含めて日常生活を普通におこなえる。
・昼夜を通じて症状がない。
・β2刺激薬(気管支拡張薬)の使用頻度が少ない、または必要がない。
・幼稚園・学校を欠席しない。
・肺機能がほぼ正常。



最後に

小児の喘息患者(特に乳幼児)は年々増加傾向にあります。しかし一方で、喘息治療も年々進歩しており、一昔前に比べると、入院される小児患者はかなり減少しています。つまり適切な治療を行えば入院するような発作をおこさないようにコントロールできる可能性が非常に大きいということです。
しかし残念ながら、薬を自己中断して発作がでたり、内服・吸入をさぼって発作がでたり、子供の周りで喫煙をつづけたり、という方も少なくありません。他院で適切な治療を受けないで苦しんでいる子供も少なくありません。喘息の治療を中断されている、あるいは喘息のような症状が継続しているお子さんをお持ちの方は、外来でお気軽にご相談ください。


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