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5月の端午の節句に引き続き、菖蒲湯を開催しました!

5月の端午の節句に引き続き、菖蒲湯を開催しました!


1.開催概要
  • 日時 
2025年5月5日(端午の節句)13:00~16:00
2025年5月 ~ 6月 不定期


  • 場所 
当施設 大浴場
  • 対象
入所者全員(希望者のみ)

2.開催の経緯
 端午の節句に合わせて5月5日に菖蒲湯を行い、ご利用者の皆さまに季節を感じていただきました!
菖蒲はその後も入荷できる時期が続く限り、不定期に「菖蒲湯」を開催する方針としております。
 今回も菖蒲が確保できたため、6月に入った今週も改めて大浴場で実施いたしました。

3.当日の様子・利用者の声
 5月5日(端午の節句)開催時には、大浴場内を満たす菖蒲の香りに「久しぶりに懐かしい思い出がよみがえった」と喜ばれる声を多数いただきました!

直近(今週)開催時には「何十年ぶりに菖蒲湯に入れた!」と笑顔で菖蒲を手に取り、その香りをじっくり確かめるご利用者様もいらっしゃいました。「幼い頃、家で端午の節句にやっていたことを思い出し、とても懐かしかった」
「菖蒲の緑と匂いが、昔の自分を連れてきてくれるようだわ」といった昔話に花が咲く場面も見られ、皆様のリフレッシュにも繋がっています。

利用者さまの声(引用)
「何十年ぶりに菖蒲湯に入った!香りが懐かしくてうれしかった」
「小さいころ、家で浴槽に菖蒲を浮かべた思い出が蘇ったわ。懐かしくてええな」
「菖蒲の緑色と香りで、若い頃の記憶がまざまざと蘇りました」
「ニラみたいやな、これ食べれるんか。あかんかそうか。」

4.今後の見通し
 菖蒲は季節もののため入荷時期が毎年変動します。
当施設では、菖蒲が手に入る時期に合わせて不定期に菖蒲湯を開催予定です。
今後とも季節行事を通じて、ご利用者さまに心地よいひとときを提供してまいります。

2025年6月4日 文責:生活相談員 西影

ミニコラム:菖蒲湯の歴史


 日本における「菖蒲湯」の風習は、古く奈良時代から平安時代にかけて始まったとされています。
当時、人々は菖蒲を薬草として重宝され、端午の節句にあたる5月5日には菖蒲を煮出した湯で身を清めることで邪気を払う習わしを続けていました。
菖蒲の葉や根には、当時の文献で「身体を清浄に保ち、厄災を遠ざける力がある」と記されており、貴族や武士の間でも節句の行事として定着したと伝えられています。

 平安時代にはさらに「尚武(しょうぶ)」という言葉遊びも加わり、武術の上達を祈願して菖蒲を刀剣に見立てる風潮が生まれました。これが後に「勝負」の語源と結びついたとも言い伝えられています。
その後、江戸時代には庶民の間にも広まり、端午の節句とともに菖蒲湯を楽しむ家庭が増えていきました。武家社会を経て庶民文化に根づいた結果、今日では全国各地の温泉や入浴施設、家庭でも「無病息災」を願う行事として引き継がれています。

現代の高齢者施設においても、菖蒲湯は五感で季節を感じられる行事として愛されています。
湯船に浮かべた菖蒲のさわやかな香りをかぐと、多くの方が「若い頃に親しんだ思い出が蘇る」「身体がすっと軽くなった気がする」といった感想を口にされます。こうした体験は、単に「お風呂に入る」という日常を越えて、昔ながらの風習を通じて心身のリフレッシュを促す大切な機会となっています。

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