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眼科

更新日:2021年4月30日

診療体制

部長:尾花 明

眼科疾患全般を扱っています。特に、網膜硝子体疾患、加齢黄斑変性などの黄斑疾患、白内障、緑内障、斜視弱視に重点を置いた診療を行っています。視覚は外界から得られる情報の80%以上を占めるといわれます。皆さんの生活の質を守るために、常に診療技術の向上と医療機器の整備をはかり、高度な医療をご提供できるようにスタッフ一同努力しています。

お知らせ

◆紹介状をお持ちではない方の初診を受け付けています
これまで当科の初診は、紹介状をお持ちの方のみとさせていただいておりましたが、2020年4月から紹介状をお持ちでない方の初診も受付けています。受診ご希望の方は、初診受付時間(月曜~金曜、午前8時~11時30分)に病院初診受付にお越しください。眼科外来で眼科スタッフによる問診後に診察を行います。
※ただし、当日の予約が混雑している場合は、別の日に診察予約をお取りすることがあることをご了承ください。医学的に緊急を要する病状の方は当日に診察を行います。
なお、紹介状をお持ちでない場合は、①選定療養費5,500円(税込)を別途ご負担いただくこと②紹介状をお持ちで地域医療連絡室にて初診予約を取られた方が優先になることをご了承ください。

◆白内障手術に関するお知らせ
2020年4月から、手術執刀医が従来の4名から7名に増えたことに伴い手術日を増設しました。そのため、現在、白内障手術予約に若干の空きがございます。お急ぎの手術にも対応可能ですので、ご希望の方の受診をお待ちしています。
※手術の可否や適切な手術方法については①詳しい検査の上、診察で判断させていただくこと②手術前にお身体の検査などが必要になることをご了解ください。


主な対象疾患

主な対象疾患診療内容
白内障手術水晶体が混濁するためにかすみがかかったように見えます。加齢に伴うもの以外に、糖尿病、アトピー性皮膚炎、眼球打撲などいろいろな原因で起こります。治療はある程度進行した時点で手術を行います。通常の超音波白内障手術では2.2mm幅の切開創からアクリル性フォーダブル眼内レンズを挿入します。
入院手術か、外来手術(通院手術)かは原則として患者さんのご希望で決めていただきます。ただし、病状や全身状態によってご希望に添えない場合もありますので、ご了承ください。
加齢黄斑変性症      網膜の中心を黄斑と呼びますが、この部位の神経が障害される病気です。50歳以上の方に起こり、症状は視野の中央部分の影や物が歪みます。滲出型(脈絡膜新生血管を伴い出血や浮腫を生じるもの)と萎縮型(新生血管は見られないが神経が萎縮するもの)の2つの病型があります。ハイデルベルグ網膜撮影装置HRA-2や光干渉断層計により診断技術が向上しました。滲出型の治療は、血管内皮増殖因子阻害剤(抗VEGF剤)の硝子体内注射、光線力学的療法(PDT)、レーザー光凝固などを病状にあわせて選択します。また、複数の治療を組み合わせる場合もあります。抗VEGF剤の開発により視力予後は改善されましたが、いまだ難治症例もあります。早期発見と早期治療が重要です。萎縮型にはルテインサプリメントや遮光眼鏡をお勧めしています。
月曜、火曜午後に専門外来を開設しています。
緑内障眼球の形によって開放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障に分けられます。眼内に房水と呼ばれる液体が貯留して眼圧(眼の硬さ)が上がる病気です。眼圧の正常値は10~21mmHgですが、日本人には眼圧の上がらない正常眼圧緑内障が多いです。緑内障の初期には自覚症状はなく人間ドックなどで発見されます。進行すれば視野の一部(主に鼻側が多い)が見づらくなります。失われた視野は回復しませんので早期発見が重要です。
眼圧を下げる点眼薬の発展が目覚しく、手術を回避できる症例が増えています。点眼は決められた使用法を守ることが重要です。症状がないからといって、いい加減にしないようにしましょう。点眼以外にも選択的トラベクロプラスティーというレーザー治療があります。点眼やレーザーでコントロールできない場合は手術を要します。
手術は、従来から行われているトラベクレクトミーに加えて、アイステント挿入術や眼内アプローチによるトラベクロトミーなどの低侵襲手術を行っています。また、難治症例には緑内障インプラント挿入手術を行います。
網膜剥離硝子体の収縮により網膜裂孔が形成され、その裂孔から網膜の裏側に硝子体液が流入して網膜が眼球壁から剥がれる病気です。長期間放置しますと増殖硝子体網膜症に至って治りにくくなりますので、早期発見と早期治療が必要です。硝子体が収縮した時に生じる症状が飛蚊症(細かな粟粒の様なものが見える)や光視症(視野の端の方に稲光の様なものが見える)ですので、それらの症状が起これば注意が必要です。
主として、小切開硝子体手術(25,27ゲージシステム)治療を行いますが、必要に合わせて網膜冷凍凝固・排液・プロンベ縫着術による裂孔閉鎖術を行います。
黄斑円孔・網膜前膜加齢に伴って黄斑に穴があく病気が特発性黄斑円孔です。更年期以降の女性に多く、視野の真ん中が黒く見えます。内境界膜剥離を併用した硝子体手術により治療成績は良好です。網膜前膜は黄斑部の網膜表面に薄い膜ができる病気で、物が歪んで見えます。硝子体手術で膜を剥がし取ります。小切開硝子体手術(25,27ゲージシステム)で行っています。
糖尿病網膜症糖尿病では全身の小さな血管が障害されます。網膜毛細血管が壊れると網膜出血や浮腫を起こします。進行すると毛細血管は閉塞しますが、この段階で治療を行わずに放置しますと増殖糖尿病網膜症に至ります。この状態では網膜新生血管や虹彩新生血管とよばれる異常血管ができて、眼内に大出血を生じたり、新生血管緑内障を起こし失明に至る可能性が高くなります。
糖尿病と診断されたら、目の症状がなくても定期的な眼底検査を受けましょう。また、医師の指示に従って蛍光造影検査やレーザー治療を受けて、病気の進行を遅らせる努力が必要です。内科的な血糖コントロールや脂質代謝異常、血圧の管理も重要です。
進行した増殖糖尿病網膜症には小切開硝子体手術(25,27ゲージシステム)を行います。また、糖尿病黄斑症(黄斑浮腫)には血管内皮増殖因子阻害剤やステロイド剤の硝子体注射治療などを行います。
黄斑浮腫網膜静脈閉塞症や糖尿病網膜症などに合併して、黄斑部に滲出液が溜まる状態が黄斑浮腫です。神経のむくみのために視力が下がります。残念ながら確実な治療法がなく、さまざまな試みがなされています。当科でも格子状レーザー光凝固、硝子体手術、トリアムシノロン注射、抗VEGF剤硝子体内注射などの可能性を症例ごとに検討しています
ぶどう膜炎身体の中に原因がある内因性ぶどう膜炎と感染や薬剤などが原因の外因性ぶどう膜炎があります。内因性の原因疾患には、サルコイドーシス、原田病、ベーチェット病、リウマチ、リンパ腫などがあります。一時はほとんど忘れられた結核も最近、少し増加しています。原因疾患ごとに他科と共同で診療に当たります。たとえばサルコイドーシスでは呼吸器内科、ベーチェット病では膠原病リウマチ内科などです。
ステロイド治療が主になりますが、免疫抑制剤を使用する場合もあります。最近、ベーチェット病では分子標的薬による治療も開発され、膠原病リウマチ内科などと併診で治療を行います。
網膜色素変性症網膜視細胞(杆体細胞、錐体細胞)が徐々に変性萎縮する遺伝的疾患です。視野の周辺部が見づらくなったり、暗所で見づらく(夜盲症)なります。近年、遺伝子に関する研究が盛んですが、残念ながら根治療法はいまだありません。光による障害を受けやすいことから、遮光眼鏡、帽子、ルテインサプリメントなどをお勧めします。
斜視・神経眼科両方の目の向きが一致しない状態です。乳幼児では弱視(眼鏡をかけても視力が上がらない)の原因となりますので、早期発見が重要です。
斜視手術は原則として全身麻酔で行います。また、眼形成眼窩外科との共同で外傷などによる難治性眼球運動障害の治療も盛んです。
未熟児網膜症は適切なレーザー治療により重症例は減少していますが、将来的に斜視・弱視をきたす症例もあり、定期的な観察を行っています。
黄斑色素密度の測定黄斑に存在するカロチノイド色素である黄斑色素と加齢黄斑変性との関連が指摘されています。当科では、各種の黄斑色素測定装置をそろえており、ルテインサプリメントの黄斑色素と視機能に及ぼす効果や白内障手術後の黄斑色素変化を研究しています。巷では、サプリメントが大きく宣伝され効能がうたわれていますが、サプリメントの効果に関する科学的な裏づけと副作用研究はいまだ十分とはいえません。当科の臨床試験は効果を科学的に研究するもので、多数の患者さんのご参加をお待ちしています。
皮膚カロテノイド量の測定皮膚には紫外線などの光による老化を防ぐために色々な種類のカロテノイド色素があります。カロテノイドは野菜や果物に多く含まれ、食事から摂取しなければなりません。皮膚カロテノイド量測定装置ベジメータを使った当科の研究で、皮膚のカロテノイド量と網膜のカロテノイド量(黄斑色素量)に関係があることや、喫煙・食事などの生活習慣、肥満がカロテノイドの量に関係することがわかってきました。長寿時代にいつまでも若さを保つためには、目や皮膚のカロテノイド量を正確に知ったうえで、生活改善をすることが大事です。

一般外来のご案内

2020年4月より、紹介状をお持ちではない方の初診を受け付けています。
月~金午前8:00~11:30までに1番受付にお越しください。眼科スタッフによる問診の上、診察の予約をお取りします。

※緊急を要する場合は当日に対応いたします。
※診察日に選定療養費5,500円(税込)を負担いただきます。
再診はすべて予約制です。予約変更をご希望の際は眼科外来にお電話ください。

専門外来のご案内

黄斑疾患外来(月、火曜午後)

黄斑疾患外来では、加齢黄斑変性の薬物治療や黄斑円孔・網膜前膜などの手術治療を行っています。また、酸化ストレスから網膜を保護する黄斑色素やサプリメントに関する臨床研究は国内をリードするもので、力をいれて行っています。

緑内障外来(木、金曜午後)

緑内障外来では、病気の進行を抑えるための薬物治療や種々の手術治療を行っています。また、視野障害の進行予測方法の開発や新しい眼圧測定法の開発など、国内外をリードする臨床研究を行っています。

斜視弱視専門外来(火曜午前 ※月1回)

斜視や屈折異常(遠視、乱視など)は小児の視機能発達に支障をきたします。また、成人の斜視は複視(物が二重にみえる)や眼精疲労の原因になります。専門的な検査の上、必要に合わせてプリズムメガネ処方や手術を行います。

ロービジョン外来(水曜午後)

視機能は生活の質(QOL)を維持するうえで非常に重要です。治療にも関わらず十分な視機能が維持できなかった場合、少しでも日常生活の不自由さを軽減することや読字を目的に、残存機能の上手な使い方指導、拡大鏡・遮光眼鏡の処方、拡大読書器などの補装具の紹介などを行います。

治験について

加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症等に対する新薬治験などを行っています。治験に参加していただける方の受診をお待ちしています。詳しくは眼科スタッフにお問い合わせください。

検査と治療の特色

特殊検査・特殊医療機器

  • 広角眼底観察システム(オプトス カリフォルニア)
  • ハイデルベルグレチナアンギオグラム(HRA-2)
  • フルオレセイン蛍光造影検査
  • ICG蛍光造影検査
  • 光干渉断層計(シラスOCT-3、スペクトラリスOCT)
  • 黄斑ERG
  • レーザー装置
    (マルチカラーレーザー光凝固装置、SLT/YAGレーザー装置、光線力学療法用レーザー装置、経瞳孔温熱療法用レーザー装置) 
  • 視野計(ゴールドマン、ハンフリー)
  • 視野解析ソフト(BeeFiles)
  • 近見反応測定装置トライイリス
  • レーザーフレアセルメーター
  • コントラストグレアテスター
  • 角膜内皮細胞撮影装置
  • 眼軸長測定装置(光干渉式、Aモード式)
  • 眼科用超音波装置
  • 眼内内視鏡
  • 眼底ワイドビューシステム
  • ベリオン
  • ベジメータ

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