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新芽の栄養、いただきます


寒さが緩み、庭の草木も新しい芽がぐんぐん育っています。今月のテーマは新芽の栄養についてです。たけのこ、たらの芽、ふきのとう、わらびなど、春は新芽をいただく機会がたくさんありますね。春の新芽や山菜は香りが高く、独特な苦みを持つものが多いと思いませんか?この「苦味」のもととなっているのは植物性アルカロイドという成分です。

植物性アルカロイドとは?

寒い冬の間、害虫などから身を守る自己防衛手段として、また、春に芽を出して成長していくための栄養として蓄えられているものです。腎臓の機能を高め体内の老廃物や有害な物質を排出したり、肝臓の機能を高めたりする働きを持つものもあります。

新芽の栄養は他にも

  • 食物繊維:便通を整える、脂質代謝・糖代謝を改善する
  • カリウム:体内の余分な水分やナトリウムを排出する作用があり、血圧を改善する
  • ビタミンC:細胞の酸化を防ぎ、老化を予防する

旬の食材には旬の効能があると言われていますが、春の新芽には人間の身体も冬の寒さから目覚めさせる力があります。冬の寒さで知らず知らず体に溜めてしまった老廃物を体外に排出してくれる新芽の栄養を春にいただくことは理にかなっているといえますね。春の訪れを感じるとともに不足しがちな栄養を補えるのが新芽の魅力です。

春は新しいことにチャレンジする方も多いと思います。新芽のように、新しい環境でぐんぐん成長する仲間を応援しつつ、自分も成長していきたいな・・・と思う、そんな春です。新芽の栄養をいただき、心も身体も整えて春を楽しみましょう!
(原稿作成:聖隷健康診断センター 管理栄養士 福島 亜弥子)