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概要

事業年報

検査部門精度管理検査部門精度管理【精度管理の目的】健康診断で実施される様々な検査の精度を維持・管理することで、品質の高い健康診断を提供し、利用者様の健康維持・増進に貢献することを目的とする。【精度管理への取り組み】臨床検査の精度管理については、日々の検査・測定作業の開始時に行う「内部精度管理」と、日本医師会・日本臨床衛生検査技師会・全国労働衛生団体連合会などが主催する「外部精度管理調査」に参加することで、臨床検査が真に信頼できるものであることを“内と外の両面”から管理している。各精度管理調査の結果については、臨床検査適正化委員会にて定期的に報告・検証している。加えて、検査装置の保守点検等を行うことで総合的に検査精度の維持・向上に努めている。精度管理■検体検査における精度管理2017年6月、検体検査の精度管理について定めた改正医療法、改正臨床検査技師等法が成立し(平成29年法律第57号)、その一部の規定が2018年12月1日に施行された(平成30年厚生労働省令第93号)。これにより医療機関が自ら実施する検体検査について、品質・精度管理に係る基準が設けられ、医療機関の管理者には精度の確保に係る責任者の配置と各種標準作業書・作業日誌等の作成が義務付けられた。保健事業部検査課では、この規定に則り業務マニュアルを作成し業務に取り組むとともに、内部精度管理の実施・外部精度管理調査の受検・適切な研修の実施に努めている。内部精度管理については、既知の管理試料を測定し測定値の一致性を確認することで、正確性・精密性の管理をしている。また、個別に前回・前々回の測定値とのチェックを行うこと(デルタチェック)によって個々の測定値を検証している。さらに各検査項目の測定値を月別に統計処理し、前年度同月と比較することで装置の状態や結果の妥当性について確認している。■画像検査における精度管理超音波検査や眼底写真は、説得力のある画像データの提供と結果を判りやすく伝えるレポート作成が要求される。保健事業部検査課では装置を使う技師が知識や走査技術を習得するため、聖隷臨床検査部門全体の取り組みとして、装置の取り扱い・超音波工学・解剖や疾患の理解・走査技術・検査に伴うリスクの理解・所見の記載方法・問診方法・接遇について、初級編・中級編に分けて個々の技師に応じた教育プログラムを実行している。最終的に、専門知識を有していることの証として認定資格取得を推進している。日常の精度管理方法としては、有所見者数・臓器別所見率・要精密検査率・確定診断率などを評価し、装置の状態は既製品のファントムを用いて評価している。さらに全国労働衛生団体連合会が-45-