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概要

事業年報

放射線部門精度管理放射線部門精度管理【精度管理への取り組み】放射線部門では、「わたしたちは、利用者の皆様と力を合わせて、お一人おひとりの健康の実現を支援します」の保健事業部理念に基づき、利用者様のご意見を尊重し、安全で質の高い検査の提供に努めている。放射線部門で行っている検査には、胸部エックス線検査、胸部CT検査、上部消化管エックス線検査、骨密度検査、内臓脂肪CT検査、大腸CT検査、頭部MRI検査(MCIドックを含む)、内臓脂肪MRI検査、全身PET検査、乳房エックス線検査については詳細な画像が得られる乳房トモシンセシスを導入するなど、多岐にわたっているが、検査精度向上のために様々な取り組みをしている。装置については全てがデジタル化されており、その場で画像が確認でき、また放射線被ばくの少ない検査が可能となっている。また巡回健診における放射線検査用の検診車(バス)は、2019年3月現在、胸部検診車14台、胃部検診車15台、骨密度検診車2台、乳房エックス線検診車3台を保有し、検診車についても全てデジタル化されている。放射線部門としては、全てのモダリティにおいてより情報量の多いデータを提供し、正確かつ信頼できるレベルを維持していくことを大切にしており、そのために撮影技術の向上はもちろんのこと放射線機器の性能や各種診療材料の評価を行い、常に安全で質の高い検査の提供に努めている。また単に技術のみにとらわれず、利用者様の声を確認しつつ、時代に合致した検査内容となるよう最新の情報をキャッチし、先駆的事業の推進にも取り組んでいる。精度管理【装置・診療材料における精度管理】機器の故障を抑え一定画質を保持するために、日常では始業点検および終業点検を全ての装置で行っている。また定期的な整備点検やオーバーホール、機器テストを年間計画に基づき実施している。装置更新や新規装置の導入においては、今後の保健事業でのニーズを踏まえながら、利用者様にとって価値のある検査項目であるよう常に将来構想を念頭に置き構築している。診療材料においても常に新しい製品に目を向け、安全性や用法などテストを重ねながら利用者様にとって負担が少なくより良いものを取り入れるよう心掛けている。【検査における精度管理】■胸部エックス線検査・胸部CT検査胸部エックス線検査では全国労働衛生団体連合会が主催している胸部エックス線検査精度管理調査に参加し、解像度・画像濃度など多岐にわたる項目の評価を毎年受け、撮影技術および画像精度の維持向上に努めている。また胸部CT検査においては、被ばく線量を必要最小限に抑えながら高画質を提供できる最新の技術(逐次近似画像再構成)を採用している。2008年から、精度の高いCT検診を受けられる体制の構築を目的としたNPO法人肺がん検診認定機構による肺がんCT検診認定技師制度が設けられ、複数の技師が認定を受けている。■上部消化管エックス線検査上部消化管エックス線検査では、撮影方法や使用薬剤について日本消化器がん検診学会のガイドラインである基準撮影法を採用している。また、2018年度より開始されている全国労働衛生団体連合会が主催している胃部エックス線検査精度管理調査に参加し、解像度・画像濃度など多岐にわたる項目の評価を受け、撮影技術および画像精度の維持向上に努めている。日本消化器がん検診学会による胃がん検診専門技師や、NPO法人日本消化器がん検診精度管理評価機構による胃がんエックス線検診読影部門B資格において複数の技師が認定を取得しており客観的評価を受けている。-47-