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概要

事業年報

事業年報発行にあたって2018年3月に閣議決定された「第3期がん対策推進基本計画」において、1がん予防、2がん医療の充実、3がんとの共生が、計画の3本柱として位置づけられています。そのうちのひとつ、がん予防には、1次予防(がんにならないための予防)、2次予防(がんを早期に発見し早期に治療すること、がんによる死亡を減らすこと:がん検診)の現状および課題と、取り組むべき施策が記されています。また、同時期に完成された「職域におけるがん検診に関するマニュアル」において、「平成28年国民生活基礎調査によれば、がん検診を受けた者の約30~60%が職域におけるがん検診を受けるとされており、職域におけるがん検診は、(中略)、我が国のがん対策において、非常に重要な役割を担っている。」と記されています。当事業部の受診者を見ても、職域健診(検診)の受診者割合は、健診受診者全体の過半数を占め、75%となっています。「職域におけるがん検診に関するマニュアル」が作成された目的は、がんの早期発見の推進を図ることにより、がんの死亡率を減少させること等となっています。当事業部は、健診(検診)実施機関として、精度管理向上に注力し、がんの早期発見を通して、死亡率減少並びにQOLの向上に寄与したいと考えます。2018年度、「質の高いサービスの提供」として、聖隷健康サポートセンターShizuokaでは、オプション検査として大腸CT検査と乳房トモシンセシス(3Dマンモグラフィ)を開始、これにより保健事業部3施設全て(聖隷健康診断センター、聖隷予防検診センター、聖隷健康サポートセンターShizuoka)で、実施できるようになりました。聖隷健康診断センターは、人間ドックのオプション検査としてアルコール分解酵素遺伝子検査を開始しました。聖隷予防検診センターは、「利用者の要望にあわせたサービス・アメニティの強化」として、レディスフロアの老朽化したエリアを一新し、女性の方がさらに利用しやすい施設となりました。また、レディスフロアでは、胸部エックス線検査や腹部超音波検査もワンフロアで受診できるようになりました。地域・企業健診センターは、「法令順守による一般健康診断省略項目への対応」として、契約団体へ向けて情報提供と合わせ、検査項目の見直しを行い、利用者様のサービス向上に努めました。また、第3期を迎えた特定健診・特定保健指導においては、見直しされた内容に基づき、積極的に保健指導を行った結果、各医療保険者から評価され、実績を上げることができました。今後は、当事業部の財産のひとつである健康診断のデータを有効活用し、生活が多様化する中、利用者様の個々の状況の応じたオーダーメイド(個別化)健診にも着手したいと考えます。また、生活習慣病の重症化予防に向けたサービスの提供に、事業部全体で取り組みたいと考えます。これからも職員一同研鑽を積み、利用者様に安心して健診を受診していただけるよう努めます。一層のご協力とご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。保健事業部長福田崇典-1-