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2025年度

4月

「ご入園・ご進級おめでとうございます」

 園庭のチューリップもきれいに咲き、今年度のスタートをお祝いしてくれているようです。今年度は33名の新入園児を迎えました。慣れない環境に戸惑うのは大人も同じことだと思います。子どものみならず、保護者の皆さまにも安心して大切なお子さんを預けていただくことができるよう温かな環境を作って行きたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 3月には42名の子どもたちがひかりの子を巣立ち、それぞれの小学校での生活を始めようとしています。乳幼児の期間は、人生の根っこを育てる大事な時期だと思っています。目には見えない部分ですが、目に見える部分を支える大事な根っこ。愛情たっぷりに関わることが栄養になると思っています。愛情を受けて自己肯定感を育み、自分らしく安心して成長していってくれることを願っています。そして、少しでも私たち保育者がそのお手伝いができたら幸いです。『子どもの育ちを信じて待つ』ことをいつも胸に置きながら今年度も子どもたちと共に私たち大人も成長することができたらと思います。
 今年度から、4歳児、5歳児もそれぞれの学年のクラス編成とさせていただきました。子どもたち一人ひとりの姿を改めてしっかりと確認しながら、その子に合った、またその年齢に合った関わりを大事にしていきたいと思います。そして、今まで以上に異年齢の子ども同士が関わることでお互いに刺激し合ったり、思いやりの気持ちが育まれたりするような機会を大事にしていきたいと考えています。ひかりの子で大事にしたいことは今までと変わらず守りながら過ごしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 環境が変わって子どもたちも不安になることがあるかもしれません。なにかお気づきのことがありましたらいつでもお声掛けください。最後に、年度末のお忙しい時に特別保育のご協力をいただきありがとうございました。
園長 岡田絵里子

5月

「子ども同士の関わりの中で」

 こいのぼりが大空で泳ぐ季節になりました。新年度が始まり1か月が過ぎ、笑顔と笑い声が響くようになりました。4月は初めての環境に戸惑い、不安で泣けてしまうことで保護者の皆さまも心配されていたことと思います。しかし、子どもたちは本当に柔軟ですね。日々、自分の居場所を見つけ、安心できる人を見つけているようです。好きなことや安心できる人を見つけることで笑顔が増えてきました。私たち職員も子どもたちとの信頼関係を深めていけるように、一緒に好きな遊びを見つけていきたいと思います。
 今年度は、新年度早々から4.5歳児の子どもたちは異年齢でお散歩に出かけることが多かったです。「1つ大きくなった自分」が嬉しくて、とても張り切っている様子があります。そして、ひよこ、こりす組の子は2階のテラスや保育室でゆったりと。りす組からほし組までの子たちは存分に園庭で遊んでいます。そんな中で感じるのは、やはり子ども同士の関わりの面白さです。それぞれのクラスで自分の思いを少しずつ出せるようになり、担任に受け止めてもらうことで早くも自分以外の友だちにも思いが向けられているようです。ある日の夕方の園庭で、ほし組(3歳児)の子が小さな虫を見つけて手のひらにのせて見せてくれました。「ほら見て、これケモムシだよ!」「ケモムシ?」「うん、そう。さっきまでアリさんとけんかしてたんだけど…あれ、おかしいな、うごかない」と手のひらで転がしながら確認しています。ケモムシとはその子が命名したと思われますが、私も何の虫か分かりませんでした。そこに、1つ年下の2歳児の子が来て「なに?」とのぞきました。ほし組のお姉さんは「これね、ケモムシだよ。ほら、こわいでしょ~?」と。すると2歳児さんは「うん、こわ~い」と逃げ腰でした。「こわいでしょ~?」と言う時に低い声で、怖そうに言うのです。お姉さんが怖そうな声色と表情で言うのを見て(聞いて)、「これはこわいんだ!」と思ったのでしょうね。なんとも微笑ましい光景でした。年齢の違う子たち同士の関わりはこんなに身近にあります。一緒に過ごす時間がお互いを知ることにつながり、思いやることにつながるといいなと思います。そして、友だちとの関わりから得ることはとても多いのです。それは実際に何かをすることだけでなく、目に見えない部分で印象に残ったり、感じたり。優しくしてもらったり怒られてしまったり、色々なことがありますが大人との関わりとはまた違った良さが満載です。
 今月は新たに3名の職員を迎えます。それぞれの所で皆様と関わらせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。                             

6月

「 夢中になる 」

あっという間に6月になりました。今年の梅雨入りはいつごろになるのでしょか。「梅雨」のこの時期特に、園では♪ぱらぱらおちる♪という讃美歌があちらこちらで聞かれます。その讃美歌を口ずさみながら降っている雨を眺めていると、外に出られず少し憂鬱な気持ちも穏やかになる気がします。ただ、最近の雨の降り方は「ぱらぱら」という感じではなく、災害が心配されるような降り方をしますので危機感も合わせて持っていきたいと思っています。梅雨の時期も、子どもたちと自然に目を向け、神さまの恵みに感謝しながら過ごしたいものです。「花の日」もありますので、改めて身近な草花も気にとめながら心にゆとりをもって過ごしたいですね。5月10日に配信しました「花の日のお知らせ」で、由来を改めてご確認いただけるようお願いします。
 先日は、幼児クラスの親子遠足が行われました。天候に恵まれ、十分に楽しめたのではないかと思います。遠足の行き先ではクラスごと集まって、親子の交流の時間をもう少し取れたら…と例年思っているのですが、一般のお客さんや他園の遠足も重なるため十分な場所を確保することができず、今年も短時間になってしまいました。その点も含めて保護者の皆さまのご理解とご協力のもと無事に終えることができ、感謝いたします。私はほし組の動物園に一緒に行かせてもらいました。せっかく動物園に行ったのだから、動物を見て楽しんで!と期待するのは大人で、子どもたちの楽しみは、おやつだったりお弁当だったり。そして、道中の虫。ありやダンゴムシの宝庫でした。動物にばかり目がいく私でしたが、ふと見ると、薄暗い道の脇の土を触って夢中になっている子たちの姿が。仲良しの子と体を寄せ合って土を触って虫を捕まえてMyケースに入れていました。「ケースも持ってきたの?」と笑ってしまいました。虫探しをして捕まえている姿は園でいつも見る姿と一緒です。ついつい「せっかく動物園に来たのに~、動物は見なくていいの?」と言ってしまいましたが、彼らの興味は今は虫。これだけ夢中になれる好きなことがあることはこの時期の子どもたちにとって、とても大事なことですね。ものすごい集中力を発揮していましたよ。大人の期待や見ている所と、子どもたちの見ている所がずれてしまうことは多々あります。子どもたちが「今」何を見ているのか、何に夢中になっているのかを同じ目線で見る意識をしていかないと、子どもたちは一方的に注意されたり不本意に怒られたりすることになりかねません。子どもの「今」を大事にし、夢中になれることを一緒に喜んでいきたいですね。「今」夢中になれることで、確実に多くのことを学んでいます。