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2026年度

4月

                「ご入園・ご進級おめでとうございます」
春の暖かな日差しの中で、新しい一年が始まりました。ご入園・ご進級おめでとうございます。神様の見
守りの中で、このように新しい歩みを始められることを嬉しく思います。
この度園長を務めさせていただくことになりました中村香織です。どうぞよろしくお願いいたします。園
の聖句にある「ひかりの子としてあゆみなさい」という御言葉のように、子どもたち一人ひとりが神様の光
に包まれながら自分らしく歩んでいくことができるよう努めてまいりたいと思います。
先日は 40 名の子どもたちがひかりの子を巣立ちました。この季節になると、子どもたちと日々過ごす中
で私たち大人は「何を与えられているだろう」と考えることがあります。愛されていることを感じてもらえ
るように安心できる環境を整えたり、基本的な生活習慣や社会的ルールなどを伝えたりと子どもたちが健や
かに育つように、私たち大人は関わっています。一方で、子どもたちから与えられるものもとても大きいも
のです。何気ない一言にハッとさせられること、うまくいかないことに何度も挑戦する姿から諦めない気持
ちを、ちいさな発見に目を輝かせ夢中になる姿に感動する気持ちを、そして大好きなものや人にまっすぐに
大好きと伝える気持ちを…子どもたちは、一つひとつの経験をまっすぐに受け止め、全力で喜び、悔しがり
成長していきます。その姿は、与えられたものへの感謝を持ちながら「生きていく」ということを、私たち
に教えてくれているのだと思います。
保育とは「共に育つこと」でもあります。私たち大人の育ってほしいという思いだけで行うのではなく、
子どもが何を求めていてどう育とうとしているときなのかを考え行っていきます。これからも子どもたち一
人ひとりの思いに寄り添いながら、共に笑い、共に考え、共に成長していくことのできる毎日を大切にして
いきたいと思います。
環境が変わって子どもたちも不安になることがあるかもしれません。なにかお気づきのことがありました
らいつでもお声掛けください。最後に、年度末のお忙しい時に特別保育のご協力をいただきありがとうござ
いました。                                     園長 中村香織

5月

                    「 思いやりの芽 」
新年度が始まってから一か月がたち、はじめは不安そうだった表情も笑顔に変わり、「おはよう!」と元気に登園してきてくれる姿が見られます。乳児クラスの子どもたちも担任の顔を覚え安心して甘えながら過ごせる時間が増えてきました。抱っこを求めたり、そっと体を寄せてきたりと信頼関係が育まれていることを感じ嬉しく思います。
 4月の半ばころの給食前のエピソードを紹介します。廊下を歩いていた時に泣き声が聞こえ、2歳児保育室を覗いてみた時のことです。お腹がすいたのか眠いのか…A君は保育者に抱かれながら泣いていました。まだ、2歳児クラスに進級したばかりで、自分の思いを言葉で表現するのは難しく泣くことで必死に思いを訴えているようでした。すると、その様子に気づいたB君は、給食を配膳している保育者のもとへ行き、「A君お腹すいてるって。早く食べたいと思うよ。」と伝えてくれました。保育者が「そうだね。急いで準備するね。」と答えると、「先生、A君はカレーがご飯についてるの嫌なんだよ。(その日のメニューはカレー)」と、教えてくれました。新しいクラス・新しい担任になりB君は自分の知っているA君のことを保育者に伝えようとしてくれたのだと思います。お友だちの姿に目を向け、相手の気持ちを自分なりに考え、言葉にして伝えようとする姿に、心の大きな育ちを感じたひと場面でした。まだまだ自分のことに一生懸命な時期ですが、その中で「お友だちも大切な存在」であることを感じてくれているようです。
キリスト教保育では、「一人ひとりが神様に愛され守られている大切な存在である」ことを大切にしています。子どもたちは日々の生活の中で、周りの大人や保育者に受け止められ「自分は大切にされている」という安心感を積み重ねていきます。その安心感があるからこそ、今度はお友だちにも目を向け優しくかかわろうとする小さな思いやりの芽が育っていくのだと思います。これからも子どもたち一人ひとりの気持ちに丁寧に寄り添いながら、思いやりの芽を育てていきたいと思います。ご家庭とも子どもたちの育ちを分かち合いながら、共にその小さな芽の成長を見守り、喜び合っていけたら嬉しく思います。
                                      園長 中村香織

6月

                  「 ワクワクしながら育つ心 」

 晴れたり雨が降ったりと、天気の変化が多い季節ですね。そんな中でもその変化を楽しみながら子どもたちは毎日元気いっぱいで過ごしています。雨の後の水たまりを見つけ、泥団子づくりに夢中になる幼児クラスの子どもたち、乳児クラスの子どもたちはそっと水に手を伸ばしてみたり、豪快に水たまりの中に入り足踏みしたりと水の感触を楽しんでいます。大人は「汚れちゃう」「濡れちゃうからやめてー」と思わず言いたくなってしまいますが、子どもたちのキラキラした表情を見ていると「新しい発見おめでとう!」と、私たち保育者までワクワクと嬉しい気持ちになります。汚れものでご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、子どもたちの“楽しい”“嬉しい”“不思議”との出会い、「新しい発見おめでとう!」とご理解いただけると助かります。よろしくお願いいたします。
 暑い日が増えてきたので、園で飼っているウーパールーパーを事務所内にお引越ししました。(居た場所には「事務所にいます」と貼り紙をしておきました。)先日の登園時間の出来事です。貼り紙の前に座り込むAくんと、その様子を見ているBちゃんがいました。貼り紙を見ながら「暑くなってきたから事務所にいるんだって」とお話ししてくれているお母さんになんだか納得できない様子のAくん、その姿を見てけげんな顔するBちゃん…。「そうなの、事務所にいるからよかったら見ていってー。どうぞ。」と声をかけるとAくんは嬉しそうに立ち上がりウーパールーパーのもとへ、それを見てお父さんの手を引いてBちゃんもちらっと事務所を覗いていきました。また、その日の夕方には他のお子さんも「ウーパールーパー見せてー」と事務所に寄ってくれ、泳いでいるウーパールーパーに目を輝かせて「わあー」とにっこり。水槽をのぞき込む子どもたちの表情は、ドキドキ・ワクワクでいっぱいです。
 子どもはドキドキしながら様々な経験をし、ワクワクしながら新しい世界を知っていきます。子どもたちと共に経験し、思いを共有しながら子どもの心の育ちを見守っていきたいと思います。
                                        園長 中村香織

7月

                「 ちきゅうのためにできること 」
 園庭の工事では、日々予定が変わり子どもたちにも保護者の方にもご迷惑をお掛けし申し訳ありません。子どもたちの安全を第一に考えながら、子どもたちが楽しく過ごせるように保育をしていきたいと思いますのでご理解いただけると幸いです。
 6月の初めに、そら組の子どもたちは移動環境教室で紙漉き体験を行いました。1日目の作業として牛乳パックを煮るのですが、長い時間かかるため事務所内で行いました。順番に子どもたちが見に来たのですが、「何かにおいがするね」「これ熱いんだよね?」と興味津々で見ていました。2日目には、牛乳パックをミキサーにかけ、ドロドロの状態にし、いよいよ3日目には紙漉き体験をしました。一人ずつ、キットの中にドロドロになった牛乳パックをお玉ですくって入れ平らにならし、ギューッと押して水分を抜き、最後にはアイロンで残った水分をとばしました。アイロンは職員が行ったのですが、ジューっという音に「お肉焼いてる音だ」「うわ!煙(湯気)がいっぱいでたー!」と興味津々で見ていました。数日かけての工程の中で、子どもたちは「紙を作るのって大変なんだね」「大事にしないとね」と、紙を大切にする気持ちが芽生えたようです。
私自身もエコについて何か子どもたちに伝えられることはないかと、2年前から年に数回3歳児クラスに行き、「ちきゅうのためにできる10のこと」の絵本をもとに、環境についてのお話をさせていただいています。みんなが地球のためにできることってなんだろう…ということを、生活や遊びの中で一緒に考えていく機会としています。絵本の最後には、「(地球のためにできることをするのは)なぜかっていうとね…わたしはぼくはちきゅうがだいすきだから」とあります。毎日の小さな積み重ねを通し、神様のおつくりになった地球に興味を持ち、自然や命を大切にする心を育んでいきたいと思います。

≪聖隷保育学会を行いました≫
6月20日(土)に聖隷の保育園・こども園が集い、保育学会が行われました。ひかりの子では、「異年齢保育」についての発表を行いました。異年齢の関わりの中では、年下の子を思いやる気持ちや年上の子に憧れの気持ちを持つこともあるでしょう。しかし、それだけでなく甘えたいときに甘えたい場所や人のところに行けること、ここだったら頑張ろうと思える気持ちになれることなど、その他にも芽生える気持ちは様々にあると思います。子どもたちにとって、自分らしくいられる場所・自己発揮しようと思える場所が増えることが私たちの考える異年齢保育なのではないかと思います。職員一人一人が、子どもたちにとって、ひかりの子の中で安心できる場所や存在となれるよう、今後も職員と共に学びを深めていきたいと思います。                                              
                                         園長 中村香織

8月

 毎日暑い日が続いていますね。毎日「今日はプールできる?」と楽しみにしている子どもたちですが、なかなか実現できず…“夏と言えばプール!”の考え方を変えていかなくてはと園内でも繰り返し話し合いをしています。室内であっても探求心や好奇心を存分に働かせて遊べる活動を行いたいと、氷遊びや感触遊びなど、氷や水の冷たさや心地よさを感じられる遊びを行うなど、職員同士、何ができるだろうと相談しあう姿は、ワクワクしていて楽しそうです。子どもたちの「やってみたい!」という気持ちは身近な大人の姿から育まれていきます。だからこそ、まずは私たち大人がドキドキ・ワクワクする気持ちを大切にし、子どもたちと新しい挑戦と発見を楽しんでいきたいと思います。
 先月は、年長児のお泊り保育がありました。ドキドキ・ワクワクしながらスタートした子どもたちは、バスに乗り込むと「科学館まだかなー」「早く遊びたいね」と、笑顔でお話しする姿が見られました。科学館のプラネタリウムでは、「わあ!こんなにたくさんの星見たことない!」「めっちゃきれいだねー」と目を輝かせる子どもたちでした。七夕のお話が始まると「これひかりの子でも聞いたよね」「この話知ってる」と、園での七夕の集いを思い出しながら見ていました。夜が近づくにつれて、「眠れるかな?」と心配そうな表情を見せる子もいましたが、お楽しみの時間と秘密の時間を十分に楽しむと、満足そうな表情で布団に横になっていました。翌朝目が覚めると、「もうお泊り保育終わりなの?」「もう一回お泊りしたい」という子もいて、一晩お友だちと過ごした経験は、大きな自信につながったようです。お迎えに来てくれたお家の人に会えた瞬間の表情は何とも言えない喜びでいっぱいで…、お家の方が子どもたちにとって安心できる特別な存在であることを改めて実感しました。安心できる場所があるからこそドキドキを乗り越えていこうという強さになるのだと思います。お泊り保育の経験は、子どもたちにとって大きな自信となり、またお家の方の温かさや安心感を改めて感じる機会にもなったようです。

【 うぱるんとれんくんの同居が始まりました 】
 ひかりの子で飼育しているウーパールーパーですが、成長と共に水槽が小さくなってきたので、大きな水槽へ引っ越しをしました。大きな水槽への引っ越しに伴い、うぱるんとれんくんの同居が始まりました。5歳児の子どもたちが交代で生き物係として餌やりに来てくれるのですが、「わあー!一緒に住んでる!」「大きいのに変わったねー」と、新しい発見に目をキラキラさせていました。「あれ?どっちがどっちだろ?」という子に、「目の色が違うんだよ」「しっぽが違うって先生言ってた!」と、自分の知っている気付きを得意げに話す子もいて、よく観察しているなあと感心させられました。これからも子どもたちと一緒にうぱるんとれんくんの成長を見守っていきたいと思います。