「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。」 ~ローマの信徒への手紙12章15節~
子どもたちはいつもつながりを求めているのではないかと思います。そのつながりは 2通りあって、体を使って触れ合うなどの見える形でのつながり。もう1つが見えない形での心のつながりです。今回はどちらかと言うと見えない形でのつながりについて書きます。
子どもたちは自分の感じている喜び、悲しみを身近な人が受け取ってくれることを嬉しく思います。「自分の気持ちがこの人に通じた!!」これはとても大きな喜びです。気持ちが通じたところでその人とのつながりが確かなものとされるからです。こうして確かめられるつながりによって子どもたちは支えられ、自分に自信を持てるようになり、他人への信頼感が養われていきます。
子どもたちの気持ちは絶えず移り変わっていくもので、そのすべてが通じなくても、一日の中で1つでもよいのです。自分の気持ちを汲み取ってもらえることは子どもたちにとって幸せな瞬間なのです。
中遠教会 牧師 兵藤辰也