先日、熊本県で最大震度7を観測する地震が発生しました。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。子どもたちの大切な命を守るために、日頃からの防災への備えや避難訓練の大切さを改めて見つめ直していきたいと思います。安心して過ごせる毎日に感謝しながら、一日も早い復旧・復興を心より願っています。
小学校が夏休みに入り、夏季学童保育が始まりました。久しぶりに園へ帰ってきた卒園児たちは、背も伸び、表情も一段とお兄さん、お姉さんらしくなり、その成長を嬉しく感じています。「オォ~〇〇くん久しぶり‼」と昨年度同じクラスで過ごした年長児が自ら固い握手を求める姿は、まるで同窓会のようにも見えます。初日は礼拝があり、卒園児たちも一緒に参加しました。讃美歌が流れると、少し照れくさそうにしながらも口ずさむ子どもたち。「少しは覚えていたから歌えたよ」と嬉しそうに話してくれる姿に、園で毎週守ってきた礼拝の時間が、子どもたちの心にしっかりと刻まれていることを感じました。礼拝の最後には、牧師先生や司会の先生に頭を優しく撫でてもらって退場します。礼拝が終わるとすぐに「園長先生も頭を撫でてあげる!」と卒園児が駆け寄り、今度は私の頭を優しく包み込むように撫でてくれました。その温かな手に触れ、私自身も心が満たされるひとときとなりました。神さまからいただいた愛、園で受けた愛情を、今度は自分が誰かに返そうとする姿に、子どもたちの成長を感じ、感慨深くなりました。先生の姿を見つけると、自然と膝の上に座り、幼かった頃と変わらない笑顔で甘える姿も見られました。安心できる場所、ありのままの自分でいられる場所として園を覚えていてくれたことを、とても嬉しく思います。一方で、小さな園児に優しく声を掛けたり、一緒に遊んだり、困っている子を気遣ったりする姿もたくさん見られています。自分より小さな子どもを思いやる姿は、神さまに愛されて育った心が、今度は周りの人への優しさとなって表れているように感じました。給食の時間にも、心が温かくなる出来事がありました。久しぶりに園の給食を食べた子どもたちは、「やっぱりおいしい!」「これ、学校にも持って行きたい!」と笑顔いっぱい。何度もおかわりをして味わう姿に、毎日、子どもたちの健やかな成長を願い、愛情を込められた給食の温かさが、卒園してからも心に残っていることを嬉しく思いました。そして、「さすが小学生!」と感心する姿もたくさん見られています。身近な素材(廃材等)を自由な発想で組み合わせ、本物そっくりの釣り竿や太鼓、焼きとうもろこし屋さんセットや花火などを製作し、友達や園児と楽しそうに遊んでいます。「ここはもっと丈夫にしよう」「こうしたらもっと本物みたいになるよ」と相談しながら工夫する姿には、小学生らしい創造力と協調性が感じられます。また、給食で使うとうもろこしの皮むきも喜んで手伝ってくれました。役目を終えたとうもろこしの皮も、「捨てるのはもったいない!」と飾りなどの製作へと発展させ、素材を生かした遊びを楽しんでいました。生活の中の経験を遊びへとつなげ、自分たちで考え、工夫しながら楽しむ姿は、とても頼もしく感じられます。小学生になると、園で毎週礼拝を守っていた頃のように、神さまのお話に触れる機会は少なくなるかもしれません。それでも、久しぶりの礼拝で讃美歌を口ずさみ、先生に甘え、小さな子どもたちを思いやり、友達と協力しながら遊ぶ姿からは、「神さまはいつもあなたを愛し、見守ってくださっている」という園で育んできた心が、子どもたちの中にしっかりと根付いていることを感じました。キリスト教保育は、聖書のお話を聞くだけではなく、「神さまに愛されている」という安心感の中で、人を思いやる心や感謝する心、自分で考え工夫する力を育んでいく保育です。卒園してからも、その愛の種はそれぞれの子どもたちの心の中で育ち続けています。久しぶりに園で過ごす卒園児たちの姿を通して、そのことを改めて実感することができました。これからも神さまの大きな愛に包まれ、一人ひとりが健やかに歩んでいってくれることを心から願っています。
園長 梶山 美里


