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クリスマス(神の愛)

 クリスマスのアドベント(待降節)が始まりました。毎日わくわくしながら各クラスのアドベントカレンダーが楽しくめくられています。玄関に本物のもみの木が届き、これから少しずつ飾られていきます。12月に入り、クリスマスが近づくと、街中のあちらこちらにクリスマスツリーが飾られ、イルミネーションに光が灯り、わくわくした気持ちになります。嬉しい季節です。一方で、眩しいクリスマスの飾りを前に、クリスマスは自分とは関係ない世界の出来事だと感じてしまう人もいるかもしれません。クリスマスの時期に私たちは色々な思いを抱きます。ですが、クリスマスは、全ての人のためにあります。どんな人にもクリスマスは来ます。どんな人に対しても、クリスマスは意味があるといわれています。こうのとり保育園では、今から二千年前のはじめてのクリスマスのお話に触れ、クリスマスの賛美、降誕劇などが行なわれます。飼い葉桶に寝ている赤ちゃんイエス様を真ん中に、母マリアとヨセフ、星に導かれて集まった羊飼いたちと東方の博士たち。博士たちが黄金、乳香、没薬の贈り物を捧げる場面はとても感動的です。うす暗い馬小屋の中で、希望の光として来られたイエス様の誕生を喜びお祝いします。イエス・キリストは天から遣わされたメシア、預言者たちによって預言された救い主だからです。子ども達は、お話に親しみ、お話の世界に入り込んで遊んでいきます。表現遊び(劇遊び)なので、様々な場面の情景を思い浮かべながら、役になりきって役の気持ちを考えながら表現を楽しんでいきます。11月30日に行われた磐田地区の職員合同クリスマス会でも、小グループに別れクリスマスの聖書の箇所を読み合わせ、その場面を思い浮かべて登場人物の心情について語り合いました。こうのとり保育園では、4.5歳児が袋井にあるデンマーク牧場に行き、馬小屋、飼い葉桶、羊等を実際に見せていただく機会を作っています。実はこんなエピソードがきっかけとなったそうです。4代目園長が保育士として年長児を受け持った時のことです。クリスマスのお話を子ども達に話し、キリスト降誕劇の導入をしながら、子どもたちが好きな場面の絵を描いたことがあります。天使のお告げ、宿探し、羊飼い、馬小屋などの場面で、M君は宿探しの絵を描いて見せてくれました。ヨセフとマリアが二人並んで歩いている向こうに四角いビルのような建物が描かれていました。いったいこれは何かとM君に問うと「これはホテル!」のM君の答えにびっくりしました。(M君の宿屋とは、彼の経験からホテルだったのです)それをきっかけにその後“馬小屋で生まれたイエス様”をできるだけイメージしやすいようにとデンマーク牧場で馬小屋等を見せてもらうことになったそうです。イエス様は、「飼い葉桶」の中に寝かされました。生まれたばかりの赤ちゃんが寝かされるには、居心地の良いところではありません。大勢の人間が生活している世界の片隅、ほとんど誰にも注目されることなく、暖かい部屋の柔らかい布団の中に寝かされたのではなく、宿屋に居場所がなく、「飼い葉桶」に赤ちゃんが、それも神様の御子であるイエス様が寝かされている。これが、クリスマスの風景です。今年は子ども達が仲間と共にどのようなクリスマスのお話を創り上げていくのかとても楽しみです。
 私たちを愛し、私たちと共に歩むことを願い、そのために私たちの救い主であるイエス・キリストをお送りくださった神様。クリスマスは、その神様に出会うときです。神様の愛というクリスマスプレゼントを、子ども達一人ひとり、保護者の皆様、職員皆が受け取ることが出来ますように。子ども達と神様の独り子イエス様のお誕生を喜び、祈りながら待ち、皆さんと一緒に喜びと感謝をもってクリスマスを迎えたいと思います。
                                        園長  梶山 美里