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「子どもの"?“」

 梅雨入りし、気温・湿度共に上がり、汗ばむ季節になってきました。園では子どもたちの熱中症対策をはじめ、健康管理に十分気を付けていきたいと思います。雨上がりの陽射しで、園庭の草花の葉っぱについた水滴がキラキラ輝いています。子どもたちにも、自然が描く風景を感じてもらえるよう促していきたいと思います。
 先日はお忙しい中、懇談会へご参加いただきありがとうございました。久しぶりにアイスブレーキングやグループディスカッションを通して保護者同士の楽しそうな関わりを見ることができ嬉しく思いました。たくさんのご参加、そして今までの感染症対策へのご理解、ご協力に感謝致します。各クラスの懇談会の中でもお伝えしましたが、子ども達は戸外遊びや散歩等を楽しんでおります。「ただいま~」と帰ってきた小さな手の中には宝物が…「綺麗な石見つけたの!ママにお土産!!」「お花綺麗でしょ!パパにプレゼント!!」と嬉しそうに見せてくれます。落ち葉や木の実、ダンゴムシの時も…可愛らしいお土産に癒された事がある方も多いのではないでしょうか。物によっては、貰ったところでどうすればいいのか…と思われたこともあるかもしれませんね。
 小石や木の葉、地面の上にある自然物に隠れるように生息しているたくさんの生物。ダンゴムシだけではなく、小さな虫が動く姿に心動かされ、興味津々の子ども達は、「ここにもいるかな?」「ここはどうかな?」というように、様々な場所に座り込んで探しています。園庭が全面人工芝になり、今までのように鉢やプランターの下を覗いても虫はいません。子ども達はダンゴムシ等の生態から考え、園庭隅の人工芝をそっと剥がし見つけ出しています。
 子ども達は園生活において安定した情緒・生理的基盤が保障された中で、日々様々な事象に感覚・感性を通して触れ、不思議さやわくわくとした好奇心を抱いています。これらの感情から様々な遊びに発展し、たくさんの気付きが生まれます。友達と様々な遊びを共にすることで経験を広げ、遊びを継続する中で体験を深めているのです。このようなことを繰り返す環境の中で、自然と興味をもち遊びに加わる友達が広がる。子どもの「感性」と「創造性」は、同時にこの行為の中で培われ、さらに保育者の援助により、より豊かなものになると考えられます。子どもの姿から保育者は、“次はどうしたいのかな?” “こうしたいのかな?”といった子どもの“?”を大事に見守りつつ、次に繋がるきっかけをどのように提示するかを考えます。保育者が子どもと共にこの“?”を考え、子ども達の話し合いの援助を行う。また、保育者も教材に好奇心を抱いたり、特性を調べたり、子どもとどのように共有していくのかを検討し、見通しをもった援助を心掛け、様々な“?”を子どもと共に気付きに変えること、変えようとすることを大切にしております。是非ご家庭でもお子さんの“?”に着目してみて下さい。きっと“おもしろい”が広がり、そしてお子さんからのお土産やプレゼントの深い意味をより理解し、共有も広がっていきますよ。
                                            梶山 美里