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目に見えないもの

 寒さが身に染みる季節を迎えました。子どもたちとの触れ合いを通して感じる温もりが、いつも以上に愛おしく感じられる今日この頃です。
先月は皆様のご理解、ご協力のもと、無事に幼児クラスのあおぞら広場が開催できた事を嬉しく思います。お忙しい中、ご参加いただきありがとうございました。天候、グランドの状態が心配されましたが、プログラム内容を予定通り行なえた事、保護者の皆様の温かい見守りと拍手の中、子ども達が笑顔で楽しみ、力を発揮できた事、心から感謝致します。
 11月18日(土)久しぶりに磐田エリアの職員が集まり、聖隷合同研修会を行いました。聖隷浜松病院ひばり保育園の坪川紅美先生を講師にお迎えし、「構成論の学びを深め、質の高い保育実践につなげる」ことをねらいとし、各自が作成したドキュメンテーションを持ち寄り、自身の保育を伝え合い、振り返り、大変有意義な時間となりました。子ども達は経験の積み重ねの中で、多くの発見をし、学び、習得しています。その子のことを理解したいという熱い思いをもって関わる大切さを痛感しました。「わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです。」(新約聖書 コリントの信徒への手紙二 4章18節)心の目を養い、物事の本質を見極めることができる保育者でありたいと思います。こうのとり保育園は目に見えるものだけではなく、目に見えないもの、永遠なるものに目を向けることを大切にしております。「目に見えること」、数値で評価できる能力、テクニックよりも、「目に見えないこと」、数値で評価できない心の育ち、内面を大切にします。「できる」、「できない」と結果で判断するのではなく、プロセスを大切にしています。今注目されている、非認知的能力も目に見えませんね。大人が目に見えないことを大切に思うこと、関心を持つことが最も重要です。愛すること、信じること、希望を持つことも目に見えません。「子どもを愛すること」「子どもの育ちを信じること」「子どもの育ちに希望を持つこと」が大切ですね。目に見える身体と目に見えない心の成長に努め、特に人間の全存在を動かす内面性を大切に、「あたたかなまなざし」を注ぎ、子どもの育ちを見守っていきたいと思っております。
 「えぇ~こんな所泊まれないよ!」「ちょっと臭いよね…」「痛そうだね」これは先月デンマーク牧場の馬小屋と飼い葉おけを見せていただいた時の子ども達の会話です。ヨセフとマリアが泊まり、イエス様がお生まれになった馬小屋、すやすやとイエス様が寝ていた飼い葉おけを実際に見て、日々温かいふかふかの布団で寝ている子ども達には大変衝撃だったようです。牧場で草を食べる羊の姿等、見たことのないクリスマスのお話のイメージが膨らみ、ページェントごっこが少しずつ広がってきています。来週からクリスマスのアドベント(待降節)が始まります。玄関に本物のもみの木が届き、これから少しずつ飾られていきます。今から二千年前、クリスマスの夜に神様から私達人間におくられたプレゼント(イエス様)は、絶対にいつまでもなくなりません。神様は世界中全ての人たちにおくって下さっているのです。どこにいてもそばで見守って下さるイエス様も目には見えませんね。子ども達と神様の独り子イエス様のお誕生を喜び、祈りながら待ち、皆さんと一緒に喜びと感謝をもってクリスマスを迎えたいと思います。
                                        園長  梶山 美里