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ご入園、ご進級、おめでとうございます

 うららかな春の陽気と共に、新年度に合わせ、園庭の桜が花開きました。
 ご入園、ご進級、おめでとうございます。今年度は11名の新入園児をお迎えして全園児129名でスタートします。新入園の皆様におかれましては、初めての園生活でもあり、不安なこともあるかと思いますが、いつでもご遠慮なくご相談してくださいね。ご家庭と協力し合って、心を通わせ、一緒に子育てをしていきたいと思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 在園児の保護者の皆様には、年度末特別保育にご協力いただきましたことを感謝申し上げます。新年度の準備と共に聖隷こども園・保育園職員合同研修会を行わせていただきました。今回は『キリスト教保育について考える』をテーマとし、中遠教会の牧師兵藤辰也先生よりお話をいただき、聖隷こども園めぐみ園長冨永裕美先生より聖隷の理念と歴史について聴き、グループワークを行いました。一人ひとり保育を振り返り、キリスト教保育への学びを深めることが出来ました。歴史を知ることは今の時代に生きる者としての行動を考える機会にもなりますので、こうのとり保育園の歴史を紹介させていただきたいと思います。1971年11月に日本キリスト教団中遠教会で保育が開始されました。共働きの子どもさんの保育を教会で行ったことが始まりだそうです。1972年4月旧園舎が完成し、2000年4月園舎を移転改築し現在に至ります。保護者の皆様の中にも卒園生がいらっしゃいますので、旧園舎での思い出等もあるのではないでしょうか。ご存じの方もいるとは思いますが、新年度を迎えるにあたり、園名のゆらい(いわれ)をお伝えさせていただきます。「こうのとり」はツルに似た大型の鳥で、口とくちばしが長いそうです。旧約聖書にもこの鳥の名が出てきます。へブル語で「ハシーダー」(あわれみ深い)の意味で、この鳥が雛を愛する習性からつけられました。高さは1.3mで羽根を伸ばすと2.3mにも及ぶ大きな渡り鳥で雄大な飛翔力があり、屋根の上や樹上に巣を作ります。日本には江戸時代まで数多くいましたが、今では特別天然記念物として指定され、僅かに兵庫県下に数羽いるのみだそうです。2018年11月、磐田市の太田川付近で飛来してきたこうのとりが発見されています。こうのとりは、親鳥は羽毛が切れるくらいよく働き、巣を作って雛を育てます。親鳥が老いてくると子鳥は、自分を育ててくれた同じ期間、親鳥の世話をするといわれています。近代になって「子を守る愛情の深い鳥」として知られ、北ヨーロッパでは、人間の赤ちゃんはこうのとりが運んで来ると子ども達に教えているところもあります。こうのとり保育園が建てられた所、遠江国分寺史蹟跡もある国府台(こうのだい)にもあやかり、もじって「こうのとり保育園」と呼ぶことにしました。誇り高き文化遺産の地名、こうのとりの習性からくる「節制」「夫婦の信頼」「親子の愛情」「子を守る愛情の深さ」に加え、聖書の意味する「あわれみの深さ」をもって名づけられました。園内研修では、保育の質を高めるための心理的安全性に着目し、職員それぞれが安心して、自分らしくチームの中で保育が出来るようにサクセスフル・セルフのプログラム等を活用しながら進めさせていただきました。職員だけではなく、子ども達一人ひとりの個人が輝くために、誰もが安心して過ごし、主体性を発揮できる風土を育んでいけるように、保育の連続性を意識し、しっかり繋がってまいります。園名の由来を心にとめ、心と目を配り、愛、喜び、感謝、信頼を大切に保育をしていく所存でございます。
 2024年度もどうぞよろしくお願い致します。                
                                         園長 梶山 美里