吹き抜ける風がますます冷たくなってきました。しかし一方で、透き通った青空を見上げると心地よさを感じられる季節でもあります。今年は例年よりもインフルエンザの流行が早く、市内でも感染が広がっています。感染拡大を防ぐため、園内でも定期的な換気・消毒、手洗い等を徹底していきます。ご家庭でも毎朝の健康チェック等のご協力をお願い致します。
まだ日中は暑さが残る10月の頃の話です。「園長先生いますか?」と事務所に年長児のAさんが来ました。「あのね、朝顔の種っていつ植えるんだっけ?黄組になってからだったと思うんだけど…4月より後だと困ったんだよね。頼まなきゃいけないんだよね…」と息をつく間もなく、夢中でお話をしてくれました。そして両手を合わせて蓋をしていた手をそっと開け「これ、採ってきたから」と見せてくれました。中には朝顔の種が入っていました。「3月までならいいんだけど、1年生になるから青組さんに頼まなきゃいけないかもしれない…」と真剣です。「植える時期を調べてみようか?」と声を掛けると「わかった、調べてみる。パパとママにも聞いてみる!」と。「この種、お土産で持ち帰って、お家に植えてもいいんだよ。」と言うと、「ううん、生まれたところに植えたほうがいいでしょ!色水作りとかできるしね。」と迷うことなく言いきりました。こぼれちゃいけないからとメモ用紙で簡単な袋を作ると、“あさがおのたね“と書き、そっと種を入れ、「調べてくるね」と嬉しそうにクラスに戻っていきました。次の日「パパとママに聞いて調べたよ。5月だって。青組さんに頼まなきゃいけない。」と教えてくれました。「それまでどうしよう?無くなっちゃいけないから…」等といろいろやり取りをしながら考え、Aさんが3月までは持っていてくれることに決まり、ロッカーにしまいました。それから何度か種取をし、袋いっぱいになりました。また数日後、「やっぱりロッカーだと破れちゃいけないから、お家に置いとくことにするね。」と報告にきてくれました。今はお家の棚にお母様が大切にしまってくださっていると聞いています。保育園で友達や先生と一緒に育てた朝顔が、きれいな花を咲かせ、その後に残った小さな種を手にしたAさんは、命がつながれていく恵みを肌で感じ、神さまからいただいた命の尊さを次の世代(仲間)へとつなぐことを考えてくれました。目を輝かせて話す姿の中に命がつながる喜びが自然と育っていることを感じ大変嬉しく思いました。こうのとり保育園は11月で創立54年目(54歳)を迎え、子ども達とお祝いをしました。旧園舎の絵や今の園舎が作られる前に描かれた完成予想図を見たり、手書きの卒園児台帳を見て、たくさんの卒園児(先輩)がいることを知ったり、こうのとり(渡り鳥)の写真を見ながら、園名のゆらい(いわれ)に触れました。園に関わって下さってきた多くの皆様の思いを知り、深いつながりを感じ、こうのとり保育園で毎日楽しく過ごしていることに感謝をする時間となりました。
クリスマスのアドベント(待降節)が始まりました。各クラスのアドベントカレンダーが毎日めくられていきます。本物のもみの木が届き、これから少しずつ飾られていきます。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ドイツ式のクリスマスツリーの飾り付けです。お家のクリスマスツリーとは多少異なると思います。トップスター(麦の穂で作られている)、リンゴ(紅玉)、ダビデの星(4枚の帯を折った白いクラフト)、雪の結晶(パラフィン紙を折りたたんではさみで切って模様を入れたもの)、天使の足跡等が飾られていきます。今後のクリスマスツリーの飾りをお子さんと一緒に楽しみながらご覧ください。イエス・キリストのご誕生は、神さまの大きな愛と、ひとつの命の尊さを教えてくれます。クリスマスの本当の意味を理解して有意義に子ども達と共に過ごし、皆さんと一緒に喜びと感謝をもってクリスマスを迎えたいと思います。
園長 梶山 美里


