6月のキリスト教保育の月主題は、【0歳】なにかな なにかな、【1歳・2歳】どれどれ、【3歳】さわってみよう、【4歳・5歳】考えてみようでした。月主題とは、「新キリスト教保育指針」に基づいて立てられ、月ごとに、その時期にどのような子どもの姿を求め、保育者がどのような思いをめぐらしていくことが望まれるのかを短く表したものです。こうのとり保育園では、キリスト教保育の主題を大切にしながら、日々の保育の中で子どもたち一人ひとりの姿に目を向けています。その取り組みの一つとして、1ヶ月の保育をクラスで振り返り、月主題をテーマとしたドキュメンテーションを作成し、それを基に職員間で「子ども自慢」として、子どもたちの素敵な姿や成長の気づきを語り合う時間を持っています。この語り合いの時間では、「こんな場面でこんな関わりがあった」「こんな表情に心が動かされた」といった日常の小さな出来事を共有しています。互いの見方や気づきを聞くことで、子ども理解がより深まり、保育の視点が広がっていきます。また、職員それぞれが大切にしているまなざしに触れることで、チームとしてのつながりも強められています。6月はそれに加え、職員一人ひとりが子どもたちの「月主題ベストショット」を持ち寄り、語り合う機会を持ちました。それぞれの職員が心に残った子どもの姿を紹介することで、一人ひとりの育ちや思いに改めて気づかされる豊かな時間となりました。6月は戸外で過ごしやすい日も多く、虫や鳥、草花、夏野菜、土、砂、水など、様々な自然との関わりがたくさん見られました。「どれどれ」と友達が見つけたものをのぞき込む姿、「触ってみよう」と勇気を出して虫や葉っぱ、泡等に手を伸ばす姿、「どうしてこうなるのかな」と友達や保育者と一緒に考える姿など、主題につながる場面が数多くありました。職員からは、「雨上がりの水たまりに雲が映っていたことに気づき、じっと見つめ、そのうち空の雲と見比べていた姿」「見つけた虫や夏野菜を友達と一緒に観察していた姿」「夏野菜の葉や実の違いに気づいて不思議そうにしていた姿」「友達同士で言葉を交わしながら、“考えてみる”姿」など、たくさんのベストショットが紹介されました。職員同士の語り合いでは、「ただ〇〇を見つけた出来事ではなく、子どもたちが自ら関わり、感じ、考えていたことに気づかされた」「一人では見逃してしまう成長の姿を共有できた」などの声が聞かれました。同じ出来事でも見取り方で人によって気づくことが異なり、語り合うことで子どもたちの豊かな感性や成長をより深く受け止めることができました。さらに、子どもたちの姿を肯定的に捉え直し、神さまに愛されている存在として受け止めることを改めて確認する機会にもなりました。日々の忙しさの中でも立ち止まり、子どもの成長や良さに目を向けることで、保育の喜びを分かち合う時間となり大変嬉しく思いました。今後も、こうした対話を通して育まれた気づきを日々の保育に活かしながら、一人ひとりの歩みを丁寧に見守ってまいります。保護者の皆さまとも、子どもたちの成長を共に喜び合っていきたいと考えています。子どもたちは日々の生活の中で、見て、触れて、感じて、考えながら世界を広げています。これからも神さまに守られながら、自然や人との出会いを通して育っていく子どもたちの姿を大切に見守り、一人ひとりの「やってみたい」「知りたい」という思いに寄り添っていきたいと思います。
園長 梶山 美里


