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ホーム  > 園長コラム  > 地域や世代を超えて芽生える、温かい繋がり

地域や世代を超えて芽生える、温かい繋がり

 景色は少しずつ秋の色へと変わってきました。先日は懇談会へご参加いただき、ありがとうございました。今のクラスになり、早いもので半年が経ちました。心身ともにまた一段と大きく成長した子どもたちの姿を共に喜び合うことができ、心より感謝申し上げます。

 先月、磐田市では「こどもまんなか」を体現するキャッチフレーズの投票が行われました。私も「どんな未来になったらいいかな」と心弾ませながら投票いたしました。市民の皆様から集まった多くの想いの中から候補が選ばれ、一人ひとりが子どもたちの未来について真剣に考えていることを実感し、大変嬉しく心強く感じております。地域全体で子どもたちの成長を見守り、温かい声を届けていく取り組みは本当に素敵なことですね。園でも日々、地域やさまざまな世代の方々との温かい交流が広がっています。先月はたくさんの実習生や学生さんが来てくれました。どの実習生も、試行錯誤しながら「どうすれば子どもたちが喜んでくれるだろう」「どう想いを伝えたら届くのだろう」と一生懸命に子どもたちと向き合っており、その姿勢に私たちも大きな刺激と元気をもらいました。保育体験で来てくださった磐田西高校2年生の皆さんは、約1時間という短い時間でしたが、後日たくさんの感想が届きました。「めっちゃ可愛かった」「1歳児でも思った以上に動けて、話せて驚いた」「0歳児がよちよち歩きで自ら膝に入ってきてくれた時には、可愛すぎて尊死(とうとし)するところでした」「幼少期を思い出して泣きそうになった」「小さい頃の記憶はもうないけれど、自分が知らない間にきっとたくさんの人に支えられていたからこそ今があるんだと感じ、感謝の気持ちでいっぱいです」学校生活とは違う多くの学びや気付きとともに、心の中での成長を感じる機会となったようで、大変嬉しく思いました。3歳児クラスで、画用紙に絵の具を挟んで模様を作る「デカルコマニー技法」に挑戦した際の実習生の姿もとても印象的でした。「子どもたちの気持ちを尊重し、必要に応じた援助を行う」「意欲を引き出せるような言葉掛けや、認める言葉掛けを大切にしたい」という思いから、当初は3人ずつ行う計画でした。ですが、子どもたちの「やりたい」という思いを汲み、4人が同時に席につくことに。3歳児は素直に表現をしますので、それぞれが実習生に確認をしたり、共感を求めたり……。そのうち「手を拭く雑巾が欲しいな」「もっと近くに置いて」といったリアルなつぶやきや姿も見られました。実習生はハラハラしながらも、子どもたちの思いに気付き「どうすれば子どもたちがより伸び伸びと表現を楽しめるか」を一生懸命に考えて準備や工夫をしてくれました。その日だけで終わらせず、自分の振り返りを次に活かしながら、子どもたちのために何度も繰り返し学び、工夫し続ける姿には、私たち職員も大変感心させられました。子どもの「心の動き」を感じ取りながら、その思いに共感したり認めたりという実習生の「心の動き」を子どもに返すために、担任が一緒に考え、この交流の積み重ねが子どもの心に届いていることも伝わってきました。また、4・5歳児クラスでは夏祭り遊びから発展して自分たちでお神輿(みこし)を作り、秋のお祭りを楽しみにしながら、保育室「まつりのへや」のコーナーで法被(はっぴ)を着て楽しんでいます。そして今月10月2日には、地域のお祭りの方々が保育園に屋台と一緒に来てくださり、子どもたちと交流していただく予定です。地域の伝統や温かい心、お囃子の響きに触れ、子どもたちがどんな笑顔を見せてくれるのか、今からとても楽しみにしております。学生さんや地域の方々といった多世代との関わりの中で、子どもたちは愛されていることを実感し、豊かな心を育んでいます。これからもご家庭・地域・園が一つになって子どもたちの未来を支えていけるよう、こうした繋がりを大切にしてまいりたいと思います。
                                            園長 梶山 美里