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~子どもたちとの礼拝にて~

園長 大塚麻紀子
11月末、5歳児のクラス礼拝に参加しました。この日は今月の聖句「地はお造りになったもので満ちている」のお話で、人間が作ったものとそうでないものをクイズ形式で考えます。「このカバンは?」「人がつくった!」、「じゃあ飛行機は?」「人!」、「魚は?」「作ってない!!」「じゃあ富士山は?」「⁉・・・、作ってない!」といった具合です。こうしたやり取りを続けていく中で、人間が作っていないものに対して、「神様がつくった」という言葉が、自然と子どもたちの方から出てきました。ほかにも誰かが「リンゴは人が育てるけど・・・う~ん。」と声に出すと、「お日様や雨がないと育たないから(神様がつくった)」や、「種がないと育たないよ(種は神様がつくった)」など、いろいろな意見が飛び交いました。まさに5歳児ならではの、思考を巡らせる姿です。これまでも、礼拝ではいろいろな話を通じて神様の存在を感じたり考えたりしてきたのですが、この日は対話しながら一緒に考える礼拝の雰囲気を子どもたちが作り出し、活発に意見交換をする姿が見られ、その場を共有できた大人の方が子どもたちのおかげで満ち足りた気持ちになりました。彼らの“知りたい”という知的欲求は止まらず、「じゃあ神様は誰がつくったの?」という大人も黙ってしまう質問まで出てきて、「じゃあ、あとでそれ(聖書)で一緒に調べようよ」と、これも子どもからの意見でまとまりました。
また、このあと最後に讃美歌をうたったのですが・・・・、
~♪ むぎのたねまきます ~
1.むぎのたねまきます ぱらっ ぱらっ ぱらっ ひとつぶこぼれたみちのうえ みつけたとりがたべました
2.むぎのたねまきます ぱらっ ぱらっ ぱらっ ふたつぶこぼれたいしのちに やけつくねつでかれました
3.むぎのたねまきます ぱらっ ぱらっ ぱらっ みっつぶこぼれたやぶのなか いばらにまけてのびません
4.むぎのたねまきます ぱらっ ぱらっ ぱらっ よいちにそだってひゃくばいの りっぱなむぎになりました 
歌いながら、じーっと歌詞を見て考えていた一人が、「1~3番の種かわいそうだね、だって・・・」と、もう一度歌詞を読み上げて、思いをぽつりとつぶやきました。子どもたちの素直な気持ちと優しさの言葉で、豊かな心の育ちが感じられる礼拝となりました。
これから迎えるクリスマスを前にしたアドベント期間でも、クリスマスの不思議な出来事のお話に触れる機会がたくさんあります。それぞれの成長過程にある子どもたちは心でどう感じるのか、それをどう表現していくのか、クリスマスを共に祝うその日を心待ちにしながらに、一人ひとりの姿を大切に見守っていきたいと思います。