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安心できる環境

園長 大塚 麻紀子
今年の幼児クラスのおひさまといっしょにGO!GO!は、21日(土)に南御厨交流センターのグランドにて合同で行うことができました。家族をはじめ、来賓としてお招きしたお世話になっている方々や地域の方々などたくさんの人たちに見守られ、楽しく開催できましたこと、ご理解ご協力のおかげと感謝申し上げます。乳児クラスは送迎時間にクラスごと芝生広場やテラスでの親子で触れ合う時間をもち、笑顔溢れる暖かな雰囲気に包まれている様子が印象的でした。また、今年はオリーブさんが乳児クラスのお手伝いや21日には競技参加をすることもできました。行事はその日だけではなく、その前後の生活や遊びと繋がっていると考えています。この経験が、また新たな遊びの展開に繋がっていくことを期待しながら今月も過ごしていきたいと思っています。
少し前まで人見知りで、私の顔を見るなり泣いて担任の先生に助けを求めていたつくし組のAくん。最近笑顔を見せてくれるようになったなと感じていたのですが、園見学の来園者を案内して保育室に行ったときに、初めて会う方にも笑顔で応じるようになっていました。また、近づいてみるとボールを差し出し、それに応じて受け取ったボールを転がして返すと拾いに行って戻ってきてまた差出してくれ、一緒に遊べるようにもなりました。何度か繰り返していくうちに差し出してくれていたボールを、私の動作を真似て投げ転がして返してくるようにもなり遊び方にも変化が見られました。安心できる担任と保育室での毎日の積み重ねによって、非日常(担任以外)を少しずつ受け入れられるようになったことは0歳児の彼にとって世界が広がった瞬間です。そして短い間の繰り返しのやり取りで気付いた動作を真似る、まさに学びですね。数分のやり取りの中でも子どもの見ている世界に視点を合わせると、安心できる環境の中で目まぐるしく確実に成長していることに気付かされました。夕方のお迎えの時にも同じように感じることがありました。お迎え後2階から降りてきた途端、すっかり安心しきった表情のBちゃん。水槽コーナーへ行ったりキッチンコーナーの椅子に上がったり、同じ動作を何度も繰り返しています。それを横で見守ったり時折声を掛けながら応じていたりするお母さん。声を掛けると、「少しの時間だけど・・・でも大事かなと思って」とおっしゃっていました。
子どもが何度も繰り返し、夢中になるには安心できる環境が何よりも大切です。忙しさの中でそうした視点に気付きにくくなりがちですが、子どもの見ている世界や姿、そこから感じる心もちに気付けたときほっこりする・・・と話す保護者もいました。子どもにとって安心できる環境は大人がほっとするのにも効果的だと思います。時に子どもの世界を共に味わう、そんな時間も大切にできたらなと感じました。