園長 平野 春江
旅立ちの春、42名の卒園児が巣立ちの時を迎えます。また、在園児は、3月10日より進級後の保育室での生活が始まります。一人ひとりが安心して新たな生活を迎えられるように丁寧に関わってまいりたいと思います。
さて、ひまわり組(5歳児)では、年間を通して管理栄養士(水野)による食育を行っています。こども達が楽しみながら食に興味や関心が持てるよう季節の食材を知ったり、新茶を味わいながらお茶の作法を学んだり、だし(かつお節、昆布、しいたけ、煮干し等)のにおいや味を試したりと体験を通して五感を働かせながら食について知る機会としています。先日、その集大成としてひまわり組が主催するレストランごっこが行われました。栄養面も考慮しながらこども達がメニューから考えていきます。お客様は異年齢の園児です。お店の内装や調理、接客等をこども達が話し合いの中で、経験値からイメージを伝えあい決めていきました。クッキング当日は私も1グループを担当し、こども達と一緒にカレー作りやうどんの玉づくりを行いました。その中での出来事で私が猛省したことがありましたのでお伝えします。カレーの具材を切り終わった後、給食職員が茹でたうどんを一人分ずつの玉にしていく作業に取り掛かりました。はじめに私が「よく見ていてね。」と声をかけて手本を示すと、こども達はじっくりと観察し同じように取り掛かり始めました。繰り返すうち職人技のように黙々と作業を進める姿が見られ頼もしさを感じました。100個近い数のうどん玉を作るので時間が掛かる作業ということもあり、レストランの開店時間が迫っていました。私自身も少し焦っていたこともあり、5歳児のAさんがうどんを手で丸めていた行動(表面的な)のみを捉えて「ほら、遊んでないで頑張って!」と何気なく声を掛けると、一緒に作業をしていた5歳児Bくんが「遊んでないよね。」とAさんの代わりに言葉にしました。私は一日の保育の終わりに今回の出来事を振り返り『そうだよね…。遊んでいるように見えて楽しみながらしっかりと自分の役割を担っていたんだよね』と猛省しました。それと同時に、Bくんが私の捉え違いを正して真実を言葉にできたことに感動しました。キリスト教保育は、神に招かれたこどもと保育者が同じ地平に立って共に創り出していく保育です。Bさんが自由に想いを表現できるまでの日々の保育の営み(積み重ね)があったことに喜びを覚える出来事となりました。
一人ひとりが、その子らしくあるように…表現できるように…今後も保護者や地域の方と共に保育を創り出していきたいと思います。一年間ありがとうございました。
さて、ひまわり組(5歳児)では、年間を通して管理栄養士(水野)による食育を行っています。こども達が楽しみながら食に興味や関心が持てるよう季節の食材を知ったり、新茶を味わいながらお茶の作法を学んだり、だし(かつお節、昆布、しいたけ、煮干し等)のにおいや味を試したりと体験を通して五感を働かせながら食について知る機会としています。先日、その集大成としてひまわり組が主催するレストランごっこが行われました。栄養面も考慮しながらこども達がメニューから考えていきます。お客様は異年齢の園児です。お店の内装や調理、接客等をこども達が話し合いの中で、経験値からイメージを伝えあい決めていきました。クッキング当日は私も1グループを担当し、こども達と一緒にカレー作りやうどんの玉づくりを行いました。その中での出来事で私が猛省したことがありましたのでお伝えします。カレーの具材を切り終わった後、給食職員が茹でたうどんを一人分ずつの玉にしていく作業に取り掛かりました。はじめに私が「よく見ていてね。」と声をかけて手本を示すと、こども達はじっくりと観察し同じように取り掛かり始めました。繰り返すうち職人技のように黙々と作業を進める姿が見られ頼もしさを感じました。100個近い数のうどん玉を作るので時間が掛かる作業ということもあり、レストランの開店時間が迫っていました。私自身も少し焦っていたこともあり、5歳児のAさんがうどんを手で丸めていた行動(表面的な)のみを捉えて「ほら、遊んでないで頑張って!」と何気なく声を掛けると、一緒に作業をしていた5歳児Bくんが「遊んでないよね。」とAさんの代わりに言葉にしました。私は一日の保育の終わりに今回の出来事を振り返り『そうだよね…。遊んでいるように見えて楽しみながらしっかりと自分の役割を担っていたんだよね』と猛省しました。それと同時に、Bくんが私の捉え違いを正して真実を言葉にできたことに感動しました。キリスト教保育は、神に招かれたこどもと保育者が同じ地平に立って共に創り出していく保育です。Bさんが自由に想いを表現できるまでの日々の保育の営み(積み重ね)があったことに喜びを覚える出来事となりました。
一人ひとりが、その子らしくあるように…表現できるように…今後も保護者や地域の方と共に保育を創り出していきたいと思います。一年間ありがとうございました。