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~個々の育ちをみる~

園長  平野 春江
 保護者会とこども園共催の夏まつりでは、保護者会役員様をはじめ、保護者の皆様のご協力を頂きながら無事に開催する事ができました。感謝御礼申し上げます。また、夏まつりの雰囲気づくりの為に、多くの職員が浴衣を着用しましたが、保護者の方や、ご祖母様、地域の民生委員及び主任児童員の方のお力をお借りしまして着付けをして頂きました。多くの方々の支えと愛を感じながらの夏まつりとなりました。何よりも子どもたちの笑顔がたくさん見られました。そして、嬉々とした表情のお子様を優しいまなざしで見守る保護者の方々にも出会うことができました。乳児は、れんげ組(2歳児)単独とつくし(0歳児)とたんぽぽ組(1歳児)合同開催で行われました。ゆったりとした時間の中で親子でじっくりと楽しむ様子が見られました。あらためて、神様が導いてくださった多くの方々との繋がりを感じる事のできた夏まつりとなりました。
 さて、7月12日(金)・13日(土)に、ひまわり組(5歳児)のお泊り保育が行われました。お泊り保育は、友達や職員と寝食を共にし、仲間同士で協力しながら1泊2日を過ごします。当日まで、担任とひまわり組の子どもたちは、何度もミーティングを行ってきました。「お泊り保育で何をしたい?」「夕食は何を食べたい?」「夜のお楽しみは?」等、担任は子どもたちと対話をしながら準備を進めてきました。5月頃、園外保育の行き先が『体験の里アクティ森』に決まると、担任が現地の写真等を見せながら話をしました。子どもたちは、わくわくした気持ちをご家族にも共有してくれたようで、お泊り保育の前にご家族で遊びに行かれた方もおり、そのお子様がクラスのミーティングで自分の言葉で友達に伝える機会があり、子どもたちの期待はさらに膨らんでいきました。できる限り、子どもたちの願いを実現する為、担任だけではなく職員が一丸となって子どもたちや担任の想いを支えていきました。1日目は、アクティ森で鮎つかみ体験をしました。一人1尾ずつ、素手や網で自分の食べる分を掴まえました。掴まえた鮎は子どもたちの目の前で、内臓を取り串にさして炭で焼いてくれました。命を頂くという事を実感する事のできる体験となりました。お泊り保育では、日頃の教育・保育では経験できない体験や身支度等を行う事になります。お風呂に入る、夕食の後の歯磨き、起床後の身支度等・・・です。担任の想いとして、グループの仲間と助け合いながら子ども自身の力で出来るように見守ることにしました。5歳児であっても、一人ひとりの行為のテンポは違います。決められたお泊り保育のスケジュールがあっても担任は、個々のペースを尊重しながらゆったりと見守っていました。支度が早い子からゆったりの子まで様々ですが、どのお子様も自分の身支度をじっくりと行う姿が見られました。生活習慣や課題に対する前向きな姿勢は乳児期からの積み重ねです。5歳児の姿を通して、園が大切にしている一人ひとりのお子様に応じた丁寧な援助が園の伝統として私が保育士として勤めていた15年以上前から現在に至るまで引き継がれていた事に喜びを覚えます。今後とも一人ひとりのお子様に応じた丁寧な関わりを大切に教育・保育を進めてまいりたいと思います。

~聖隷こども園こうのとり東 教育・保育理念より~
一人ひとりの違いに気付き、お互いを認め合いながら共に主体的に生活する。~