園長 平野 春江
南海トラフ地震臨時情報で巨大地震注意が発表され、保護者の皆様も危惧の念を抱かれたことと思います。こども園では、早急に磐田市と連携を図り発表後の対応に当たりました。日頃からの地震への備えを再確認し期間中は、園児の防災頭巾や靴等を保育者の手元に備えつつ開園をしていました。同期間、夏季特別保育とさせて頂いており、保護者の皆様にはご協力を頂きましたこと感謝申し上げます。災害はいつ起こるか分からないということをあらためて実感いたしました。今月は、防災訓練と引き渡し訓練を予定しています。園と保護者の皆様と力を合わせてお子様の大切な命を守らなければなりません。ご理解ご協力の程宜しくお願いいたします。
さて、当園では各クラスにおままごとコーナーを設定しています。おままごとで遊んでいる子どもたちの様子を見ていますと、ご家庭でのご家族の様子が想像できる場面が度々あります。ご家族の中での役割や所作にいたるまで再現されていて微笑ましい姿が見られます。お人形を抱っこするのが大好きなAさんは、生まれて間もない兄弟の赤ちゃんがいます。お母さんが赤ちゃんのお世話をする様子を日常的によく見ているのでしょう。優しく人形を抱き上げる姿が見られます。Bさんは、立って棚に肘をかけながら積木を携帯電話に見立てて話をしています。大人顔負けの仕草や振る舞いに思わず笑ってしまいます。Cさんは、おままごとの調理台でフライパンを使ってお料理をしている手さばきは見事です。華麗にフライパンを動かして炒める真似事をしています。きっとご家族の方が料理好きなのでしょう。保育者もまた然りです。ご家庭でお子様が遊んでいる時に、こども園での生活や保育者の様子が垣間見えることがあるのではないでしょうか。1歳児のAさんは、お人形を寝かせてお布団をかけて寝かしつけをしている様子は、まさに担任そのものです。
子どもたちは、大人がしていることを真似せずにはいられません。子どもたちは、無意識のうちに身のまわりで起きている物事に参加し、大人の言葉を真似し、大人と同じことをして暮らしています。教育の分野で有名な哲学者であり教育者でもあるルドルフ・シュタイナーは、子どもの王国という著書でこのように述べています。『子どもが生まれてから7歳までは、身体中が目になったような存在である。』子どもは、良いことも悪いことも身体中で吸収していきます。私も娘二人の母ですが、娘たちの良い姿は、微笑ましく見守ることができるのですが、好ましくない姿を見ると『私に似てしまっているな…』と反省することがあります。大人が子どもの前で何をするかということが、子どもの成長や様々な発達の一部に組み込まれ、ある行為が規則的に繰り返されると、それはその子の習慣になってしまうことを今になって痛感しています。幼い子どもに対するもっともよいしつけは、子どもの周りにいる大人が自己教育することであると思いました。職員も、時折忙しさのあまりに、つい廊下を小走りで急いでしまったり、子どもへの対応に対して常に真摯に向き合えているか等、子どもの育ちの一端を担っている責任ある大人として今一度、振り返る機会としたいと思います。
さて、当園では各クラスにおままごとコーナーを設定しています。おままごとで遊んでいる子どもたちの様子を見ていますと、ご家庭でのご家族の様子が想像できる場面が度々あります。ご家族の中での役割や所作にいたるまで再現されていて微笑ましい姿が見られます。お人形を抱っこするのが大好きなAさんは、生まれて間もない兄弟の赤ちゃんがいます。お母さんが赤ちゃんのお世話をする様子を日常的によく見ているのでしょう。優しく人形を抱き上げる姿が見られます。Bさんは、立って棚に肘をかけながら積木を携帯電話に見立てて話をしています。大人顔負けの仕草や振る舞いに思わず笑ってしまいます。Cさんは、おままごとの調理台でフライパンを使ってお料理をしている手さばきは見事です。華麗にフライパンを動かして炒める真似事をしています。きっとご家族の方が料理好きなのでしょう。保育者もまた然りです。ご家庭でお子様が遊んでいる時に、こども園での生活や保育者の様子が垣間見えることがあるのではないでしょうか。1歳児のAさんは、お人形を寝かせてお布団をかけて寝かしつけをしている様子は、まさに担任そのものです。
子どもたちは、大人がしていることを真似せずにはいられません。子どもたちは、無意識のうちに身のまわりで起きている物事に参加し、大人の言葉を真似し、大人と同じことをして暮らしています。教育の分野で有名な哲学者であり教育者でもあるルドルフ・シュタイナーは、子どもの王国という著書でこのように述べています。『子どもが生まれてから7歳までは、身体中が目になったような存在である。』子どもは、良いことも悪いことも身体中で吸収していきます。私も娘二人の母ですが、娘たちの良い姿は、微笑ましく見守ることができるのですが、好ましくない姿を見ると『私に似てしまっているな…』と反省することがあります。大人が子どもの前で何をするかということが、子どもの成長や様々な発達の一部に組み込まれ、ある行為が規則的に繰り返されると、それはその子の習慣になってしまうことを今になって痛感しています。幼い子どもに対するもっともよいしつけは、子どもの周りにいる大人が自己教育することであると思いました。職員も、時折忙しさのあまりに、つい廊下を小走りで急いでしまったり、子どもへの対応に対して常に真摯に向き合えているか等、子どもの育ちの一端を担っている責任ある大人として今一度、振り返る機会としたいと思います。