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ホーム  > 園長コラム  > ~こどもの言動を楽しむ~

~こどもの言動を楽しむ~

園長 平野 春江
 「こどもには考えがある。大人の凝り固まった考えからは想像を上回るこどもの思考に日々驚くばかりです。」
1月25日(土)に行いました園内研修の中でのクラス担任の言葉です。この日は、ワークショップ形式で4月から現時点までの保育を振り返りました。今年度から乳児はゆるやかな育児担当制保育、幼児は日課を時間帯で区切り生活や遊びの時間に幅を持たせながら園児一人ひとりの成長発達やペース等を尊重できる保育方法を取り入れています。今年度の取り組みを丁寧に振り返ることで次年度へと積み重ねていくことが研修のねらいです。クラスごとに『こどもが今の姿になった理由。クラスの推しポイント』と表して報告していきました。冒頭はその時の言葉です。その際、感極まって涙しながら「こどもがどんなことを考えるのかなとわくわくしながら言葉や行動を待つんです。だから保育が楽しいんです。」という言葉で締めくくりました。また、他のクラスからは「日々、成長し続けるこどもたち一人ひとりが好きな遊びで熱中して遊び込めるように、こどもの姿をたくさん担任間で共有して保育室内の環境や玩具等を度々替えていきました。」という言葉もありました。私自身も、個人を尊重できる保育方法を取り入れる中で、こどもの変化やそれに伴う保育教諭の関わりの変化を感じています。保育教諭がこどもの育つ力を信じて待つことが増えてきました。また、園内研修の中で『保護』と『干渉』についても触れました。こどもは大人から干渉されることがついつい多くなります。大人でも親や配偶者等から保護はされたいけれど干渉はされたくないですよね。本当はこどもも同じです。こどもへの干渉は、どちらかと言えば大人主体の考えからの行動ではないでしょうか。大人の子どもへのねがいが、つい先回りをして干渉してしまいます。保育の中でも保育教諭は、園児一人ひとりへのねがいを持ちながらも、こどもの表情や言動等から心情を汲み取り『見ていてあげるよ…』と心の中で励ましながら、こどもの力を信じて待ってあげることが大切になります。そして適切なタイミングで必要な援助を行うようにしています。干渉しすぎないように・・・この保育を取り組む中での課題も見えてきていますので改善に向けて今後も進めていきたいと思います。今月は、クラス懇談会も予定しています。1年間のこども達の成長を保護者の皆様と共有して次年度へ繋げていきたいと思います。ご参加を心よりお待ちいたしております。