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ホーム  > 園長コラム  > ~ 子どもの判断に共感する ~

~ 子どもの判断に共感する ~

園長  平野 春江
 「これじゃ、豚汁つくれないね…。」
11月の感謝祭週間では、野菜や果物の持ち寄りにご協力頂き感謝致します。今年度、幼児クラスでは持ち寄った野菜でクッキングする日を1週間(5日間)設けて給食の汁物づくりをしました。毎日、ベースとなる味付けに変化を持たせて味噌汁、コンソメ、豚汁等を計画して取り組んでいきました。5日間継続してクッキングを行ったことで様々な子どもの姿が見られ保育者も新たな発見を得ることができました。4歳児Aさんは、5日間継続して毎日参加しました。3日目、4日目ともなると野菜の皮を剥いたり切ったりする行程も見通しを持って取り組むことができ、初めて参加する友達に「次はこうだよ。」「手は猫の手だよ。」(指を包丁で切らないように猫の手と指導しています。)等と教えてあげる姿も見られ、クッキング担当の保育者にとっても大変有難い存在となっていました。5歳児のBさんは、給食の時に「園長先生、この味噌汁は〇〇君が作ったんだよ。美味しいね。」とまるで自分のことのように友達の自慢をしていました。そして、「ぼくは、明日作るんだ!」と明日のクッキングを楽しみにしている様子が伺えました。そして、冒頭の会話は持ち寄りの野菜を見て4歳児のCさんがつぶやいた言葉です。かごの中の野菜を見てCさんがイメージする豚汁の野菜には相応しくないものだったようです。継続してクッキングを行ってきたからこそ、材料選びから子どもが主体的に参加している様子が見られ、嬉しい気持ちになりました。また、保育者自身も子どもへの関わりの変化を感じることができました。クラス全員でクッキングするのと違い、5日間継続してクッキング担当の保育者が子ども達と関わり「やりたい」のタイミングで子ども自ら選択して主体的に参加する子ども達を迎え入れることができたことで、ゆとりを持って子どもの姿を見守ることができました。先に述べましたように連続して参加しているこども達の姿を見よう見まねでやってみようとしたり、子ども同士で教え合ったりする姿があり、保育者は何も言わないのに、自分の頭で考えて判断(行動)する子どもの育ちの偉大さに驚きました。子ども自身による判断(行動)があって、側にいる保育者が、その判断に共感しながら見守ることが出来ました。このような些細な、しかしとても大切な一つひとつの場面を『できること』の成長だけでなく、周りの大人にどのように見守られながら発達したのかという、目には見えにくい発達の側面をキリスト教保育は大切にしています。12月は、イエス様の降誕を祝うクリスマスがあります。クリスマスの物語に触れたり、献金を通して世界に目を向けたりと目には見えない心の育ちを感じられる機会となります。子ども達の育ちに共感しながら過ごしてまいりたいと思います。