園長 平野 春江
先日、保護者の皆様へ「3歳、4歳、5歳の異年齢保育の実施について」の説明会を開催致しました。お仕事やお子様の体調不良等によりご参加が叶わなかった方もおりましたが対象年齢児の保護者の方はほぼご参加頂き、園の教育・保育に関心を示して下さっている事にあらためて感謝申し上げます。かつて、当園では、3,4,5歳児の異年齢保育を行っておりました。異年齢保育が始まったのは、今から18年前です。それから毎年、異年齢保育の営みを子ども、職員、保護者の皆様と共に積み上げてまいりました。生活ベースを異年齢児の編成とし、立ち上げ当時より3年間を同じ異年齢の仲間と過ごす中で、生活の仕方やマナー、遊びの中でのルールや仲間への心遣い等あらゆる些細なことも含めてとても大切なことが自然な形で伝承されていきました。保育者が全てを教えなくても子ども同士の育ち合いが沢山あり、嬉しい恵みであり自立へと繋がる姿でした。そして子ども同士の育ち合いを側にいる保育者も仲間の一員として見守り、支え、導いておりました。心理学者のレフ・ヴィゴツキーが提唱する最近接領域『今の自分ひとりでは難しいけど、少し助けがあればできるレベル』の範囲というものがあり、子どもにも備わっております。子ども達は優れた環境の中で常に今の自分よりも上のレベルに自ら挑戦する姿があります。生活ベースが異年齢児であっても、子ども達は自ら自分の発達に合う仲間を求めていきます。その為、日常的に同年齢児同士で遊ぶ姿ももちろんありました。また、行事のプロセスにおいて継続した話し合いや活動等(特に5歳児)の必要性を子どもも職員も感じ取り、歳児別のミーティングや活動の時間を必要に応じて継続的に日課に組み入れる等もしていました。今回の異年齢保育の説明会後、保護者の皆様のご意見を伺いたくアンケートを実施致しました。今年度、職員一同で異年齢保育についての学びや準備を計画的に進めてまいりました。久しぶりの再開となるため、正直申しますと異年齢保育を経験していない職員もいる中、初めは見えないことへの不安や心配もありましたが、『子どもが居たくなるような居場所』作りを目指して前に進んでまいりました。学びを深めていく中で楽しみな気持ちが膨らんでおります。2026年度より開始するにあたり、保護者へのアンケートを実施いたしましたのは、教育・保育は子どもと職員と保護者が共に創り上げていくものだからです。保護者の皆様のご意見を伺った上で、子どもの育ちに応じて反映させていきたいと考えております。今回、このような機会を頂き『共に創る教育・保育』に一歩近づいたことを感じております。今後も、お子様を真ん中に置きながら、園と保護者が何でも相談し合えるファミリア(家族)のような関係を築けるようにと願います。右下に異年齢保育について職員の思いも載せましたのでご覧下さい。



