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「その子らしく歩んでいく」

園長 高木 智美
朝夕の風の心地良さ、聴こえてくる虫の鳴き声に秋の訪れを感じるようになりました。過ごしやすい気候になり、子どもたちも外で過ごす時間が多く、友だちと鬼ごっこや追いかけっこ、サッカーをしたり遊具で遊んだりと、からだを沢山動かし元気いっぱいな様子が見られます。好きな遊び場で、気の合う友だちや保育者と一緒に遊びながらたくさんの好きなことを見つけて夢中になりながら満足するまで遊ぶ、そんな経験を重ねていけるよう子どもたちに寄り添い保育をしていきたいと思います。
週末は講演会・懇談会が行われ、多くの保護者様のご参加ありがとうございました。講演会では、特定非営利活動法人ひなたぼっこ理事、臨床心理士の松下尚子氏にご登壇いただき「子どもの育ちと親子の関わり」をテーマにお話をいただきました。親子の向き合い方、年齢発達に合った関わり方を、子どもの成長と子どもの目線にも着目し、親がどう関わるかについて、子どもも一人のかけがえのない個性として受け止める事の大切さや広い視野と着眼点をもちながら子育てをする上での心の在り方などについて教えていただきました。子どもに対する親の着眼点が重要であり、ささやかな子どもの変化への気づきが子どもの成長を支えているというお話をしていただきました。情報社会であり、子育てについての情報はタブレットで気軽に検索できてしまう世の中というお話からは、改めて園と家庭とが協力し合いお子さんの大切にすべき今を共有しながら育ちについて共に考え合っていきたいと感じました。
子どもたちが自分で考え、実践し、できた!やった‼を経験することはその子にとって大きな満足感と自信を得ることに繋がり、次への意欲の始まりとなります。できなかった…しまった‼は、試行錯誤と葛藤を生み、新たな一歩を踏み出す大きな原動力となります。どちらも子どもたちの育ちには必要な経験です。一見、あまり良いことのように思えない経験も一緒に考える友だちや大人がいることによって、子どもたちは学びに結び付け、折り合いをつけていく力や乗り越える力、自分をコントロールする力を身につけていきます。大人が教えてしまうのではなく、子どもたちの中にある力を信じ、子どもたち自身が答えを探し出すための支えをしていきたいですね。それには、時間や待つことも時に必要になります。また、不安に思えることもあることと思います。そんな時は、ぜひこども園の保育者にお話を聞かせて下さい。改めてこども園が、子どもたちにとって自分の世界を豊かに広げて行ける育ちの場となりますように。子どもたち一人ひとりが、その子らしく歩んでいくことができますように。