園長 高木 智美
朝、こども園の窓をあけると様々な鳥のさえずりが聞こえ、心を穏やかに新しい一日のスタートを感じさせられます。鳥も花も、春の日を喜んでいるような4月です。
進級されたお子さん、新入園のお子さんの保護者様、あらためてどうぞよろしくお願いいたします。
さて、年度末期間には保護者の皆さまにご協力をいただき、新年度に向けた準備や研修、聖隷の基本理念、キリスト教保育に触れながら保育の振り返り等の時間を職員一同持つことが出来ました。ありがとうございました。「キリスト教保育とは?」と思われる方もおられるかもしれませんが、キリスト教保育では、子どもも大人も神さまによって創造され、命を与えられた一人ひとりかけがえのない存在であり、神様の恵みの中に生かされていると考えられています。生まれる前から神さまから愛されてきたお子さんを、やがて神さまがお父さんとお母さんに託されました。家族の大きな愛に守られやがて、子どもたちはこども園に招かれました。新年度が始まり、お家の方にとっても忙しい日々ではありますが、子どもたちもうまくいかないことやドキドキする経験があると、お家の方と離れがたかったり涙が出たりすることもあると思います。それは、お子さん一人ひとりが敏感に環境の変化や状況を感じ取り、心を動かしている証拠です。急がなくても大丈夫、あなたの歩むペースで大丈夫、見守っているよ。一緒にいるよ。という事がわかるよう寄り添い受けとめたいと思います。また、不安の原因は何なのかしら。起こっている出来事を子どもたちと共に自分事として捉え、考えていく機会を大切にしていきたいと思います。共に育ち合う仲間が、時にぶつかったとしても、希望を持ちながらそれを乗り越え、分かち合い、許し合い、次に歩みだす糧としていくことができるように、そして一人ひとりが愛され大切にされていると感じることができる日々を重ね豊かな心が育っていきますように。大切な乳幼児期の子どもたちの成長に関わりを持つ保育者として、子どもたち一人ひとりが神さまの愛「愛されている自分」を感じられるよう、愛情の感じられる空間で私たち保育者は謙虚な心、感受性豊かな心、些細な事を大切にする心を持って大切なお子様を守り成長を見守り、喜びと感謝を持って日々関わりを持ちたいと思います。これからの子どもたちの歩みが神様に守られ、祝福されたものとなりますようにとお祈りして、職員一同精一杯務めさせていただきます。この1年どうぞよろしくお願いいたします。