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ホーム  > 園長コラム  > 「こま回しを通して広がる、つながりの輪」

「こま回しを通して広がる、つながりの輪」

園長 高木 智美
 2月4日は立春です。冬が終わり春の訪れを示しますが、まだまだ寒さの残る毎日です。冷たい風の
中にも、日差しや草木の芽吹きに少しずつ春の気配を感じる中、子どもたちはやわらかなお日様のひ
かりに包まれながら戸外遊びを楽しんでいます。寒さや乾燥の影響で体調を崩しやすい時期でもあり
ます。園でも手洗い、うがいを大切にしながら子どもたち一人ひとりの体調の変化に気を配り過ごし
ていきたいと思います。
 保育室では、お正月遊びからこま回し遊びが盛り上がりを見せており、最初は年長児がこまを回す
姿を、年下の子どもたちが少し離れたところからじっと見つめていました。「どうやってるの?」
「すごいね」と、憧れのまなざしを向ける姿が印象的でした。ある日、なかなかこまが回らずに困っ
ている年少児のそばに、年長児がそっと近づき、「ひもはね、ここに巻くんだよ」「こうやって、え
いって引くんだ」と、ゆっくり手本を見せてくれました。うまく回らなくても、「だいじょうぶ、も
う一回やってみよう」と励ます声も聞こえてきます。何度か挑戦するうちに、こまがくるっと回った
瞬間、「回った!」「やったね!」と一緒になって喜ぶ姿がありました。回せたうれしさだけでなく、
誰かと喜びを分かち合う経験が、子どもたちの心を大きく動かしているように感じます。異年齢での
関わりの中では、教える側の子どもも成長しています。「どうしたら伝わるかな」「どこが難しいか
な」と考えながら関わることで、相手の気持ちを思いやる力や、自信が育っていきます。一方、教え
てもらう年下の子どもたちは、「やってみたい」「あんなふうになりたい」という憧れをもち、挑戦
する意欲につなげています。こま回しという一つの遊びを通して、年齢を越えた関わりが自然に生ま
れ、園の中に温かいつながりが広がっています。これからも、子ども同士が学び合い、育ち合う姿を
大切に見守っていきたいと思います。今年度も残り2ヶ月となりました。これまでの歩みを振り返り
ながら一日いちにちを大切にし、子どもたちにとって楽しい園生活になるよう過ごしてほしいと願い
ます。一人ひとりの子どもたちの成長が確実なものになるように関わっていき、進級・卒園への気持
ちも高めていきたいと思います。