グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム  > 園長コラム  > 「カエルの大ピンチ!」

「カエルの大ピンチ!」

園長 岡田 絵里子

 9月は雨が続き、なかなか園庭で遊ぶこともできず。それでも子どもたちは室内で自分の好きな遊びを見つけてじっくり遊んでいる様子がありました。真夏は暑すぎて思うようにプール遊びもできませんでしたが、1つ季節が変わるたびにたくましくなっていく姿に頼もしさを感じます。
 9月中旬、ようやく雨が上がり、久しぶりに朝から園庭で遊べた日のことです。きりん組の子どもたちがアマガエルを見つけました。子どもの手のひらに収まるサイズです。石の上にいたカエルで、色は石色(白っぽい色)。見つけた子どもたちは「きりん組で飼いたい!」とのことで、担任や主任と相談したようでした。ただ、シルバーウィークの連休に入る前日のことでしたので、「エサはどうするの?」「このままだと死んじゃうかも」と問いかけたそうです。すると「生きている虫を5匹入れておけば大丈夫!1日1匹食べれるから…」と子どもたちなりに考えたようです。それでも大人はその考えに「いいね!」と言えず、「どうすればいいかもう少しみんなで考えてみてください」となりました。(もしどうしても飼いたいなら、主任が家に持って帰ってもいいよ、とヒントも出したようでした。)そしてその日の午後、今度はぱんだ組の子どもたちが手のひらにアマガエルを握って「みて!カエルつかまえた!」と大興奮で教えてくれました。子どもの手にしっかり握られていたそのカエル。子どもたちの会話を聞いていたら「え?死んじゃった?大ピーンチ!!」と。私も思わず「え?」とびっくり。でもすぐに「あ、動いたかもしれない!」「動いてくれた?」との声が聞こえてきました。カエルは自分の大ピンチの状況に動かなくなったのだろうと思いましたが、その後無事にぱんだ組の飼育ケースに入れてもらえていました。ぱんだ組の子どもたちは、その日の夕方に逃がすことにしたそうです。
 問題はきりん組のカエルです。昼過ぎに飼育ケースを持って事務所にいた主任にお願いに来た数名の子どもたち。「ゆりあ先生が持って帰ってお世話してください。」「死んじゃってもいいから!」と声が聞こえてきました。子どもたちの中でも色々と考えたようでした。連休中このままこども園に置いておくことはやっぱりできない。でも誰かが持って帰るのは…おうちの人がいいよと言ってくれるか分からない、と。その通りです。でも逃がすのは絶対に嫌だ!ということだけははっきりしていました。そして、連れて帰ってお世話をしてもらいたいけど、死んじゃっても先生のせいにはしないよ!という思いが込められていました。そして、シルバーウィーク明け、緑色に変身したアマガエルを無事に連れてきてもらい、今は大事に飼われています。今後も自分たちで命の大切さも考えながら試行錯誤してくれたらいいなと思います。捕まえられた生き物たちは大ピンチの状況になる時もありますが、私自身も幼少期はたくさんの生き物に触れて、その中で「命」の尊さを知っていったように思います。生き物の「死」とどのように向き合うのか、その大事な場面を大人がどのように支援するのか常に考えていたいと思いました。
 先日は大変お忙しい中、クラス懇談会と講演会にご参加いただきありがとうございました。年度の後半に入っていきますので、また子どもたちの成長を楽しみながら過ごしていきたいと思います。